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2017年1月 7日 (土)

「コロニア」:予想せぬ衝撃

170107
監督:フロリアン・ガレンベルガー
出演:エマ・ワトソン、ダニエル・ブリュール
ドイツ・ルクセンブルク・フランス2015年

チリに移住した元ナチスが作った、実在したカルト集団を題材にしたサスペンスである。そこでは軍事政権と結びつき銃器・化学兵器などを製造し、閉鎖的な施設内では暴力や少年虐待が横行していたという。

ドイツの航空会社で客室乗務員を務めるヒロインは、チリで社会運動にも関わるドイツ人カメラマンと付き合っている。ちょうど彼女がチリにいる時に軍事クーデターが勃発 恋人は逮捕されてしまうが、カルト集団の施設に送られたことを突き止める。
かくして、彼女はその施設へ潜入するのであった。

ショッキングな史実に基づいていて、映画の中でも暴力的な教団の内部が描かれているけど、どうも展開に今一つ説得力がない。恐らく脚本のせいだろう。
教祖役はスウェーデン版の『ミレニアム』に出ていたミカエル・ニクヴィストが演じているんが、怪物的であってもカリスマ的魅力がある人物には全く見えない。ちょっと演説したぐらいでみなが熱狂したりひれ伏したりするようには思えず、「教祖だから教祖なんだ」と納得するしかないのである。そういう描写が全く入ってないからだ。

それに終始ムスっとした表情でやって来て、つっけんどんに口上を述べるヒロインを教祖が受け入れるのも謎である。アヤシイのを承知で入れたのかと思ってたら、そういう訳でもなかった。
まあ、サスペンス場面ではハラハラはしたけれど、よくよく考えると登場人物たちが無鉄砲な行動をして突っ走るのが原因なのであった。無理やりハラハラさせんな<`ヘ´>

折角のエマ・ワトソン&ダニエル・ブリュールの組合せだというのに今一つ……どころか今五、今六……今十ぐらいに思ってしまった。

それよりも衝撃的だったのは、まだ事件が起こる前の二人がいちゃついている場面だ。なぜか突然、ブリュールの「裸○プロン」が出現するのである 

な、なぜに裸エ○ロン!(☆o◎;)

これには驚いた。
はい、そこの奥さん、他の映画なんて見てるどころじゃないよ。彼の出演映画は数あれど、裸エプ○ンが拝めるのはこの『コロニア』だけ! ファンなら絶対見なきゃソンソン。

推測するに「エマ、君が脱ぐなら僕も脱ごう」なんてことに勢いでなったのであろうか。だが、ラブシーンがあるというのにエマ・ワトソンの方はこれっぽっちも何一つかすりもせず見せないのだよ。
一体どうなっておる(-"-) これでは期待していたエマたんファンはガッカリであろう。それとも「エマが脱がないなら代わりに僕が脱ぐ」とダニエルが漢気を発揮したのかもしれない。

彼が達者な演技を見せる場面もあり。ということで、ダニエルのファンには猛プッシュで推薦したい一作である。
……えーと、なんの話だっけ(^^?)。

ちなみに教祖は逮捕されたものの、この教団は現在も存続中だそうだ。恐ろしい
エマたんは60年代スッチー姿よりひっつめ髪の方が似合っていたので、歴史物なんかが向いているんじゃないかな、なんて思いましたよ。

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