「MEMENTO MORI 古楽の夕べ」:死人に口なし、耳はあるか

第20回国際音楽学会記念演奏会
演奏:大塚直哉ほか
会場:東京藝術大学奏楽堂
2017年3月21日
国際音楽学会というのが開催されているというのは知らなかった。何年に一度やるのかは知らないが、この年は藝大が開催側ということなのだろう。で、学会には全く関係ないけど、チケットは一般に売られていたので、その記念コンサートに行ってまいりましたよ。
タイトルの「メメント・モリ」が示すように、死にまつわる古楽を特集したもので、演奏は古楽科、声楽科、卒業生を中心にしているとのことである。
学会の参加者を対象にしているので、プロクラムも正規のものは英語だった。
まず、楽理科教授の大角欣矢という人が出てきてプレトークをした。(英語の通訳もあった)
ルネサンスからバロック時代にかけては往生術に関する音楽が多数作られたという。「往生術」というと何かピンと来ないが、死を平静に迎え入れるための準備・心構えということらしい。
中世の葬送歌からバッハまで、合唱を中心に演奏された。ソリストは鈴木美登里、上杉清仁、櫻田亮、小笠原美敬という面子である。
ヴァイオリンは若松夏美、戸田薫コンビ。他にガンバ福沢宏、リュート佐藤亜紀子など。全体の指揮と鍵盤は大塚直哉だった。
シュッツは様々な作品集から4人のソリストがそれぞれ歌曲を歌ったが、鈴木美登里の「神よ、速やかに私を救い出し」が強烈なパンチ力があって印象に残った。
また、長らくバッハの曲と誤解されてきたシュテルツェルのオペラ曲「あなたが側にいてくだされば」では櫻田亮が美声を披露。
ラストのバッハ先生のモテット「来たれ、イエスよ、来たれ」はかなりゆっくりなテンポだったのが、ちと意外であった。
器楽曲はフローベルガーのチェンバロ独奏とローゼンミュラーの合奏曲があったが、それよりもF・トゥンダーのカンタータでのヴァイオリンが、実は火が出るような熱さを感じさせていたのであったよ。
通底のリュートはほとんど出っぱなしでご苦労さんモード。雨の日だったんで、調弦も大変だったようだ。
会場には鈴木ヒデミ氏や皆川先生もいたようで……。
この内容で2500円は安過ぎ
ありがたいこってす。
ところで、急病のため予告と演奏者が一部異なっているとプログラムにある。で、チラシを見てみると、ソプラノのソリストは野々下由香里になっていたではないか(!o!) ミドリさんピンチヒッター? 野々下さん大丈夫かしらん![]()
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