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2017年5月13日 (土)

「大塚直哉チェンバロリサイタル」:文化の曙光

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ミュージックラボはじめてのチェンバロ むかしの楽器と音楽を楽しむ
会場:ウェスタ川越 リハーサル室
2017年5月3日

これは、NHK-FMの「古楽の楽しみ」でもお馴染み大塚直哉が各地で精力的に行っている、チェンバロ普及活動(多分)の一つのようである。この日の会場は文化果つる地、埼玉は川越であった。

コンサート自体は2時半からなのだが、その前に「チェンバロ解体新書」というレクチャーを45分間やり、コンサート後には「チェンバロを弾いてみよう」という初心者向け公開レッスンを行なったのである(コンサートのチケットで前後とも聞ける) さらにコンサート直後にはサイン会までやっていた
休憩時間があるとはいえ、午後1時から6時までご苦労さんですm(__)m

私はレクチャーはパスしてコンサートから参加である。
冒頭、カベソンとバードをヴァージナルで演奏した。ヴァージナルって形は小さくともかなり大きな音が出るんですな。
そのまま前半はヨーロッパ諸国巡りといった感じで、各国の作曲家の作品が続いた。前半のシメはヘンデル。一番良かったのはやはり華麗なるクープラン。ウットリと聞いてしまったですよ

後半は「バッハ家の音楽帖から」ということで小曲をいくつか。そしてイタリア協奏曲へ。
曲ごとに大塚氏は丁寧に客席へ解説をしていた。なんとあまり大きくない会場とはいえほぼ満員だった(!o!) 会場は確かにリハーサル室というそっけない作りだっだが、残響がかなりあり、話す声の方が聞き取りにくいくらいだった。

私は公開レッスンというのを見たことがないので、その後も残ることにした。客は関係者以外はほとんど帰ってしまったようだ。
チラシには定員8名とあったが最終的には受講者は10名であった。年齢順らしく小学生の女の子から開始した。後の方ではピアノを学んでいるらしい学生人や、さらには中年の方も登場した。

ほぼ全員チェンバロは初めてにようで、やはりピアノ譜を使っていくらピアノで練習してきても、いきなりチェンバロに向かうとかなり混乱してしまうようだ。途中で止まっちゃう生徒さんは結構いたし、そもそも鍵盤の位置がよく分からないらしい子もいた。
それと、なぜ難しい曲を選んだ(?_?)と思ってしまう人も。

大塚先生は弾く横で歌を歌いつつなどして熱心に指導。さらには楽譜からオリジナルの楽譜を持ってきて見せたり。もう熱意に頭が下がっちゃうんであります。
また、「バッハは隙間恐怖症」(スキあらば音符を詰め込まないではいられない)とか(うかつにバッハを弾くと)「曲にはじき飛ばされてしまう」などという至言(?)も聞くことができた。

できれば、将来この受講者の中から文化果つる地の埼玉に輝くチェンバロの星が出現することを切に願うぞ!(^^)!
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