「Ut/Faコンサート」:リコーダーは汗と涙と鼻○か
演奏:宇治川朝政&福間彩
会場:近江楽堂
2017年5月30日
リコーダー宇治川・チェンバロ福間の二人だけのユニット「Ut/Fa」、ウトファと読むらしい。
テレマンの記念イヤーということで、てっきりテレマン関係かと思ったらさにあらず、フランスとイタリアの作曲家を取り上げた公演だった。
宇治川氏は5本ものリコーダーを並べてとっかえひっかえ吹いていた。フィリドール、デュパール、オトテールというフランス勢は牧歌的だったり優雅な響きだったりするが、後半のマンチーニ、バルサンティなどは溌剌としてさわやかな印象。それぞれに楽しめた。
また、福間女史のラモーも夢見るような「優しい嘆き」と技巧的な「一つ目巨人たち」、対照的な組合せでよかった。
5本のリコーダーの中には製作してもらってから初めてコンサートで吹くというものもあり、宇治川氏は極めて嬉しそうだった。
そんな中でのハプニンク発生! マンチーニのソナタを演奏中になんと彼が興奮し過ぎて鼻血を出してしまうという事案が起こったのである
別に客がダラダラ流れるのを目撃という訳でなく、彼が自己申告して曲を中断して楽屋に一旦引っ込んだのだった。
その後は何事もなく進行したが、それにしてもあの「涙のオーボエ事件」を髣髴とさせる出来事だった。
コンサート中に鼻血なんて初めて(!o!)と言いたいところだが、実は過去にも遭遇したことがある。かなり以前に、タブラトゥーラが若手の津軽三味線奏者と共演した時のことである。(もちろん流したのはオヤジたちではなく、若手の方)
それからもう一つ問題事案、吹いたリコーダーに付いた汗をシャツの裾で拭くのは止めて欲しい(`´メ) タオルかなんか楽譜台に引っかけておいては? 或いはタオルを首にかけた作業スタイルで演奏するか、それよりも衣装をタオル地で拭きやすいように裾を長くダラーンとしたヤツにするとか……
とにかく何とかして欲しい。
なお、次回はガンバのチータム氏を含む5人のアンサンブルでフランスもの。そして10月はテレマン没後250年記念、来ましたね。テレマンファンは参集よ。
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