「ツィマーマンのコーヒーハウス」:タダより嬉しいものはない
調布国際音楽祭2017
演奏:バッハ・コレギウム・ジャパンほか
会場:調布市文化会館たづくり
2017年6月17日
いつのまにか「国際」が付いていた鈴木優人プロデュースの調布音楽祭、ご当地密着型とはいえ扱うジャンルも増えていた。休日に行ける古楽系の公演はこれか……と行ってまいりました。
「バッハの音楽会へタイムスリップ」というサブタイトルが示すように、和気あいあいとした楽しいコンサートであった。
前半は「3台のチェンバロのための協奏曲」が中心で、3台を担当するのは大塚直哉、海外からのゲストのフランチェスコ・コルティ、そして優人氏であった。録音では珍しくない演目だが、ナマで聞くとなると3人と3台揃えるのはなかなか大変だろうから希少価値である。
共演するのはBCJの面々で安定感ある演奏だった。
間にはバスのD・ヴェルナーによる独唱曲「裏切り者なる愛」、これも3人のチェンバロが交代で順繰りに共演という豪華版であった。なんだかやたらヘンデルっぽい劇的な曲だなあ、こんなのバッハ先生にあったっけ(?_?)と思ったら真作かどうか不明なのか。
でも聞きごたえありだった。
後半はご存じコーヒーカンタータである。優人氏は指揮に専念。ソプラノ娘が小林沙羅、バス父がD・ヴェルナー、そしてテノールが櫻田亮だった。
ステージは今どきのカフェ仕様になっていて、器楽の面々はその客という設定である。途中でなぜか「日本珈琲党」なんてビラも登場したりして……
しかし一番の驚きは、櫻田氏がカフェのウェイターとして出現したことだ。そのエプロン姿があまりにハマリ過ぎなので、思わず笑ってしまった(^○^) ご家庭でも、エプロン姿で家族サービスしてるのかしらんなんて思っちゃったですよ。
小林女史は初めて聞いたと思うが、若くてハツラツとした魅力大で、この内容に適任。ヴェルナー氏も頑固オヤジがピッタリだった。
それとフルートの鶴田洋子という人はその前のBCJ定期にも出てましたな。こちらも達者な演奏だった。
会場のあるビルは複合施設で、上階には市役所など公共施設があり、また他に予備校(?)のイベントもあったりして、かなりの人のにぎわいがある。一階のロビーではオープンコンサートもやっていて、ちょうど休憩時間に聞くことができた。しかもスターバックス・コーヒーの無料サービスもやってて、ちょうど暑い日だったのでアイスコーヒーをありがたく頂戴した。(1人で何杯もおかわりする人も)
無料バンザイヽ(^o^)丿
優人氏はじめ演奏者がロビーに出没することもあり、施設をうまく利用しているなという印象だった。
ただ駅前が工事中だったせいか、地下から地上に出た時に出口の方向を勘違いてしまい、90度方向を間違えたまま歩いてしまった。本来なら5分かからずに到着できるはずなのに、20分もかかったのだった 自分で誤ったとはいえ、暑くて最悪だった(@_@;)
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