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2017年7月22日 (土)

「ネーデルランドのリュート音楽」:踊る国歌

170722
演奏:佐藤豊彦、櫻田亨、櫻田美紀
会場:近江楽堂
2017年6月14日

佐藤豊彦が弟子と娘と共にCDを出し、同じタイトルのコンサートを行った。
リュートだけのアンサンブルで、彼はアルトリュート、櫻田氏はバスリュート、佐藤美紀は珍しくもトレブルリュートを主に担当した。
トレブルはマンドリンと同じくらいの大きさで、これより小さくなると一つの弦を指で押さえることが出来なくなってしまうらしい。

ネーデルランドったらオランダと思ってしまいがちだが、ベルギー、さらにはフランスの一部も指していたとのこと。
演奏されたのはほとんどが知らない作曲家だが、中にはスウェーリンクやダウランドの曲もあった。1600年前後、アムステルダムやユトレヒトなど主要都市で出版されたリュート音楽の曲集によるものである。
中には「オレンジ公のアルマンド」つまり現在のオランダ国歌なんてのもあった。
それらが、曲によって3重奏から独奏まで、またある時は楽器も変えて様々な組合せで演奏された。

ガンバの合奏とは違って、リュートだけだとなんとなく牧歌的というか素朴な響きになってしまうのが面白い。
また曲間には豊彦氏の、結構長いオランダうんちく話が入った。鎖国時代もオランダとは貿易が続き、外国語と言えばオランダ語なので、ペリーの黒船が来た時も英語ではなくて、船内にいたオランダ語を喋れる者を介してコミュニケーションを行ったとか また一つ賢くなりました(^^♪

なかなか滅多に聞けない内容のコンサートだったが、客が少ないのが残念無念であったよ。


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