「フランス音楽の彩を楽しむ 6」:台車の音が……
木の器主催の定例コンサート、今回は総勢6人と比較的大きな編成だった。宇治川&福間彩コンビ以外にヴァイオリン秋葉美香&廣海史帆、ガンバがJ・チータム、トラヴェルソ野崎真弥という顔ぶれである。
冒頭、穏やかでのんびりした調子のオトテールで始まったが、ヴァイオリン2人のみのルクレールになると一転、緊張感が走り二つの楽器がせめぎ合う演奏に。
マレのトリオによる組曲になると、また一転して哀愁味漂う曲調となった。管が二人いるが、あくまでも中心はチェンバロとガンバで掛け合いをしていく。
休憩をはさんで、クープランの「諸国の人々」で開始……と思ったら異変勃発(!o!) 何やら外からかガラガラと巨大な台車を引きずるような音が伝わってくるのだ。実は過去に「台車の音が響くコンサート」というのを体験したことがあるが、今回の近江楽堂は遮音についてはかなりの水準な会場なはずなので、変だなあと思った。だが、天井にある十字型の窓を見上げると、なんだかやたらに曇っているというか煙っている状態ではないか。
ここに至って、ようやく激しい雷雨が降っていることが分かったのだった。
同じオペラシティでもコンサートホールの方にいたら気付かなかったかも
閑話休題、ド・ヴィルヌーヴという初めて聞いた(^^?)作曲家の組曲も演奏された。こちらは密やかな対話のよう。
ラストは再びマレで、楽しく豊かなアンサンブルを堪能できた。アンコールはボワモルティエだったが、野崎女史(だったよね?)がハーディガーディを披露。ソブラノリコーダーも加わって会場を沸かせたのだった。
いつも楽しませてくれる木の器主催の公演、また次も行きたいぞっと(^o^)丿
なお、宇治川氏は前回の公演でシャツの裾でリコーダーを拭いていたが、改善してちゃんとタオルを持ってきてふいていたですよ。
雷雨は相当なもんだったらしいと後になって知ったけど、終演時にはサッパリと止んでいたのであった
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