「フォンス・ムジケ」:大雨にも負けず寒さにも負けず
リュートの今村泰典主催のフォンス・ムジケ、久々の公演である。今村氏単独では結構頻繁に来日しているが、グループ名義だと関東圏ではもしかして--北とぴあ音楽祭の時以来か(ブログを始める前なので、記録なし)
というわけで、平日に職場から武蔵野はあまり行きやすくないのだが、都内ではここしかやらないのである。フォンス・ムジケの公演とあっては致し方ない。頑張って行きましたよ(^^)b
演目はソプラノ独唱によるモンテヴェルディ、メールラ、ストロッツィの初期バロック歌曲とヘンデルのイタリア語カンタータ、そして残り半分を器楽曲という構成だった。
歌手以外の4人はテオルボ+チェロ+バロック・ギター+チェンバロで、撥弦楽器多めな編成だ。そのためか、通常のこの手のアンサンブルとはやや異なった響きが伝わってきた。
今村氏はバッハの無伴奏チェロ曲から、テオルボで演奏。正直、この会場でテオルボ一丁というのは無理な話で、近江楽堂あたりで聞きたかった。
アンサンブル全員の演奏はボノンチーノのソナタだった。
ソプラノのドロテー・ルクレールは非常に巧妙にして隙なし、といった歌唱で会場を聞き入らせていた。テクニックも感情表現も申し分ない人で、これからの有望株だろうが……ただ、どうも個人的にはちょっと声質が好きではなくて(^^;ゞあまりのめりこんで聞けなかったのである。
この公演はしばらく前に出たストロッツィの録音を元にしているが、そのCDはやはり彼女の歌唱がどうも苦手であまり聞かないまま放り出していたのだった。まあ、こればっかりは好き嫌いの問題なんでしょうがないよね。
昔、「ミュージック・マガジン」誌の星取表に「声が嫌いで1点減点」と書いたライターがヒンシュクかったのを思い出した
アンコールの2曲目はなんとシャンソンの「枯葉」だった(!o!) 緊張が解けてホッとなごむ気分でヨカッタ。
もっとも、一貫性がなくて気分が壊れたと批判しているブログもあったので、やはり人それぞれであるよ。
メンバーはなにげに美人度高し ギターは若くて初々しい娘さんみたいな印象。チェロは妖艶なおねーさま風、ドロテーは硬質でキリっとした美女であった。
武蔵野には改装後初めて行った。気温が低くて、大雨が降った日だった。三鷹駅からの道のりが遠くて、さらにビショビショして寒くってもうマイッタ 歩いてて長~く感じて、帰りたくなってしまったですよ(+o+)
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