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2018年1月15日 (月)

「バルトルド・クイケン&渡邊順生」:我が古楽道を往く

180114
J・S・バッハ フルート作品全曲演奏会
会場:浜離宮朝日ホール
2017年11月27日

兄弟時間差来日のクイケン兄弟、この日は単独バルトルドにチェンバロの渡邊順生が共演である。
午後7時開演のところ、6時からプレトークがあった。普通の平日ならぜったいに無理な時間だが、たまたま仕事を早退けできる日だったので6時に行ってみた。

ご両人が現れ、さらに通訳担当の前田りり子がステージに。
実はバルトルドの本(『楽譜から音楽へ』)が翻訳出版されるのでそれに合わせて来日したが、翻訳者関係の都合で2か月ほど遅れてしまったという。その本は1650年から1900年ぐらいの音楽について書いた。ピッチ、調律、フレージングなどなど。

本日のコンサートはバッハがどんな楽器を使っていたか考えた、とのことで、当時使われていない楽器のための曲は書けない。同じバッハの作品でも時代が異なるものはそれに合わせた楽器を3本を使用する。--と、ここで実際に吹いてみせた。
現代の楽器で演奏するのは間違った道具を使っているということで、それは私の仕事ではない(と言い切ったthunder)。古楽演奏は、そのような同じ質問を考え続け、その人にとって良い答えが導かれるのだ。50年前、50年後には変わっているかもしれないが。

というような内容だった。りり子女史の通訳はバルトルドの簡単な英語をさらに豊かにフォローしてたもよう(^O^;) 師弟ならではというところですかね。

演奏本編はトークに沿って、作品によってフルートを使い分けたものだった。
「無伴奏フルート」は3本の中では一番古く低音がよく響く楽器。その次の時代はもっとアクティヴな音が出るものとなる。「フルートと通奏低音のためのソナタ」BWV1035は晩年に作られた曲で、高音がよく出る楽器を使用。

古楽の演奏も今では色々意見や立場があり、クイケン兄弟も後進から槍玉に上げられたりするが、バルトルドが一徹に通してきたポリシーをひしと感じさせる内容だった。
といっても演奏自体は柔軟な響きにあふれていたし、渡邊氏との共演も息ピッタリであった。

ただ、鍵盤一緒でも笛一本というのはさすがに会場広過ぎである。もう少し狭い所で聞きたかったなあ(~o~)

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