「ギエルミ・アンサンブル」
一家3人+日本人1名で来日、3回の公演にプラスしてソロ公演もありというツアー。鍵盤の兄ロレンツォとヴァイオリンの平崎真弓は過去に別のグループで来日していた。
とはいえ、この日の中心はロレンツォと弟のガンバ弾きヴィットリオなのは間違いない。二人で、バッハ、マレ、フォルクレと半分の時間を演奏したのである。バッハのガンバ・ソナタはかなりゆっくり目でちょっと意外だった。
ただし、聴衆の耳目を引いたのは平崎真弓だろう。オルガン原曲のバッハのトリオ・ソナタで休憩前におおーっと感心させ、後半のコレッリ、そしてヴィヴァルディの「ラ・フォリア」ではその激越さに拍手喝采となった。
彼女の演奏単独で取り上げれば「イタリア過激派」的スタイルだが、アンサンブル全体だとそういう風に聞こえないのは、ギエルミ兄弟の通底がガシッと堅固&頑固だからと見た(聞いた)。
なお三人目のギエルミはもう一人のヴァイオリン、ロレンツォの娘さんだった。まだ若い(&美人)んで、これからの活躍を期待しております。
会場の大きさも響きもこのアンサンブルに適していて、いい心地に聞けたコンサートだった。
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