J・S・バッハ「ゴルトベルク変奏曲 (弦楽四重奏版)」:名作を4で割っても名作だ
演奏:原田陽ほか
会場:近江楽堂
2018年7月17日
バッハの鍵盤曲を合奏曲に編曲して演奏するのは珍しいことではない。例えば、オルガン曲の「トリオソナタ」とか--。この「ゴルトベルク」も、フレットワークによるガンバ・コンソート版のCDを持っている。
解説文によると、ブラスアンサンブル版もあるとか。
原田陽が編曲したこの四重奏版は、ヴァイオリン2人(もう一人は上野美香)、ヴィオラ(島田玲)、チェロ(高橋麻理子)という編成である。
各曲ごとに4人全員でやるものもあれば、2人だけというのもある。
楽器同士の組合せや受け渡しも面白く、バッハ先生の対位法が生き生きと表現されていたと思う。原田氏の編曲の手腕に負う所も大きいだろう。
弦の響きも心地よかった。
なお、ヴィオラの島田女史より最後に、西日本豪雨で水没した児童施設への支援の呼びかけがあった。そしたら、会場出口の募金箱には札がドーンと投じられていて(諭吉でなくて英世の方だと思いますが(^^;)正直ビックリした。この会場に来ている方々の生活レベルが何となくうかがえましたよ、ハイ。
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