「謎解きバロック 1 ヘンデル」:上から目線にも負けず
宇治川朝政と福間彩コンビの新企画はレクチャーコンサートである。講師は藤原一弘、ゲスト演奏者はヴァイオリンの廣美史帆。
昼夜2回の開催で、私は昼の方に行った。
まずは「リナルド」の序曲から開始。その後は曲の前にレクチャー、という形式で進んだ。曲はそれぞれの楽器と通底によるソナタ、チェンバロ独奏、ラストは全員でトリオソナタだった。
レクチャーは楽譜を壁に投影させて詳しく解説するという本格的なもの。曲ごとに音階や調性、和音など注目点をピックアップし、ヘンデルの技巧をこれでもかと示してくれたのであった。
なお、演奏中は現在残されているヘンデルの肖像画の幾つかを壁に投影。そのうちの一つが、真下にあるチェンバロあたりを睨みつけていて、福間彩が「目がコワイ(>y<;)」と悲鳴を上げたのであった。
もちろん、その視線にも負けず皆さん闊達な演奏を聞かせてくれました(^^♪
日頃、ヘンデルというとオペラやオラトリオの声楽曲が中心に取り上げられるが、器楽も負けずに魅力あるのを実感できた。
ただ、講師がやたらと楽譜を示しては「バッハはこんなことはしない」と強調するのはどうかと思った。バッハばかりが偉大とか言われるのが遺憾なのだろうが、でも普通バッハほめるのに「テレマンなんぞ逆立ちしてもできない、バッハ先生\(^o^)/」とか言わないよね。
次回以降の改善を望む。
この日、私は夜に用があって昼間にしたのだが、客が非常に少なかった。これじゃ夜に一回だけにした方がいいのではと思ったけど、昼しか来られない高齢の奥様方のための開催なのかしらん。
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