「カペラ・デ・ラ・トーレ」:昔の管楽器で古い曲を吹けば
会場:武蔵野市民文化会館
2018年11月4日
このグループ全く知らなかったのだけど最近、中世・ルネサンスもので海外から来日するのは珍しいので、とりあえず行ってみた。
編成は、テオルボとオルガン、パーカッション以外は管楽器が6人という珍しいもの。ルネサンス期では標準だというのは知らなかった。リーダーはショーム吹きのカタリーナ・ボイルムで、さらにゲスト歌手でマーガレット・ハンターというソプラノが加わっていた。
プログラムは水・気・火・地の4つのパートに分かれて、それぞれ一、二曲器楽だけの演奏が入るというものである。
ランディーニ、トロンボンチーノのようなルネサンスものから初期バロックのモンテヴェルディまで世俗曲、宗教曲、舞曲など様々であった。
女性のコルネット奏者の演奏が極めて柔らかな音で、ソプラノの歌声と溶け合うようなのには驚いた。これまで、あんなコルネットは聞いたことがない。
また、モンテヴェルディの「西風が戻り」という歌曲はこれまで何度か聞いたがいずれもバロックっぽい演奏である。しかし、弦ではなく管楽器ばかりだと俄かにルネサンスっぽく野蛮になるのが面白かった。
どの曲も楽器の響きを十分に堪能できた。アルト・ショームって初めて見た(聞いた)\(◎o◎)/!
器楽曲の「パッサメッゾ」では二人のトロンボーンの片方が、途中から即興でジャズっぽいフレーズを吹いたのは笑ってしまった。そしたら打楽器のおじさんがすかさずそれに呼応したリズムを叩いたのだった。
この打楽器のバウアー氏、ところどころで笑いを取っていた。最後にアンコール曲で客へ手拍子を教える時に、タンバリン(←でいいのか?)で自分の顔を隠すように端っこを口で咥えながら叩いて、大いにウケた。
リーダーのボイムル氏も、私にも分かるぐらいの極めてやさしい英語で曲や楽器を紹介してくれて、好感度大
曲と楽器は古いが精神は新しい 楽しくしかもハイレベルの演奏で大満足できた。
彼らは、この公演の後に大阪で「聖母マリアの晩課」をやったらしい。うらやましい、うらやまし過ぎるぞ!(^^)!
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