バッハ「クリスマス・オラトリオ」:暮と正月同時体験
演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
会場:彩の国さいたま芸術劇場
2018年11月24日
BCJの「クリオラ」はこれまで2回聴いた。第4部と、5部を省略して演奏した時と、さらにその以前に年末と新年に2回分けてやった時(まだ米良氏がいた頃)である。
今回はその2回分を一度にやるということで、盆と……じゃなくてクリスマスと正月が同時に来たようなプログラムである。当然、普段のカンタータ公演よりも時間が長くなって、15時開演なのが終わった時には夜となっていた。
オペラシティ公演もあったけど、いつものようにこちらの会場を選択。中規模ホールで音が良い。合唱もソリストの声もドドーンと迫力持って聞こえて、いい塩梅であった。
トランペット(穴あき)にホルン、ティンパニにオーボエは4人だし、チェンバロはマサアキ御大が担当に加えてオルガンは大塚直哉、などなど器楽大きめの編成で祝祭的な雰囲気を盛り上げた。
前半はカウンターテナーのアリアが多めで目立っていたけど、独唱担当のクリント・ファン・デア・リンデはなんだかムラのある歌唱で今一つのれず。この人、次回北とぴあ音楽祭の『リナルド』で主役に決まってるけど大丈夫かしらんと思ってしまった。
他のソリストについてはバスのイムラーは安定感抜群、テノールのワイルダーは最後のアリア独唱で見事に締めてくれた。ソプラノはハナたん、今回も美声にウットリもっと聞きたかったでーすO(≧▽≦*)Oキャ~ッ
終演後のサイン会はマサアキ氏しか出なかったけど、もしハナたんが来たらサイン待ちの列は倍の長さになったであろう
かように満足できたコンサートだったが、劇場のアンケートには施設面の不満なぞを書き連ねたりして 文化果つる地埼玉では数少ない良好会場なんですけどね……。
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