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2019年2月15日 (金)

「J.S.バッハ その音楽と歓び」:フルート、叱られる

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18世紀音楽祭協会ファイナルコンサート
演奏:アンネリース・ファン・グランベーレン
会場:東京文化会館小ホール
2019年2月10日

18世紀音楽祭協会は福岡で「福岡18世紀音楽祭」から始まり「おぐに古楽音楽祭」「福岡古楽音楽祭」を開催してきたという団体。この度、三十年もの活動を終了することになり、その最終公演が東京、翌日に福岡で行われた。

内容はバッハ特集。ほぼ満員だった。自由席だったので開演30分以上前から長蛇の列となり、大ホールの方の開演時刻も重なってごった返していた。

奏者は寺神戸亮・若松夏美のツートップを中心に前田りり子、上尾直毅などおなじみの面々が参加だ。
器楽曲はバッハ作品の定番といっていい「管弦楽組曲」2番と「2つのヴァイオリンのための協奏曲」である。普段はなかなかこのヴァイオリン二人揃っての定番曲は聞けそうで聞けない。ゆるぎない演奏に満足した。

間にベルギー(?)のソプラノ歌手ファン・グランベーレンによるカンタータBWV100からアリアを1曲。前田りり子のフルートが速くて細かいパッセージで活躍し、歌を彩った。

後半はBWV210「おお、やさしき日、待ち望みし時」、もう一つの「結婚カンタータ」である(バッハは全部で3曲作ったらしいが)。ここで器楽陣もオーボエ三宮正満を始め全員(10人)登場した。

この曲、昔バッハ・コレギウム・ジャパンの定期公演で聞いたはずだが、完全に存在自体も忘れていた(^^ゞ
後で調べると、夫婦ともにバッハの親しい知り合いの結婚式用と推定されているらしい。夫の方は裁判官、奥さんは裕福な商家の娘だそうな。

歌詞に特徴あって、「愛」は当然だがそれに「音楽」が絡んでくることだ。弦を褒めたたえたり、オーボエと心地よく共演するアリアがあり、それに続いてフルートが登場。しかしなぜかフルートに対しては「黙りなさい!」とキビシク歌い、声と笛が互いに旋律を追いかけ合うように進む。またもやりり子氏の見せ場(聞かせ場)となった。
その前のレチにも「音楽は全ての人の心へと忍び込み、身分の上下を問わず、人々のところに来ることが出来るのです」とあり、感動がいや増すのであった。

アンサンブルは申し分なし。ファン・グランベーレンは澄んだ清楚な美声の持ち主で、いかにもバッハのカンタータにうってつけ。ただ、押しがもう一つ足りないのであった。残念無念ですう(+o+)

個人的には福岡の音楽祭に行ったこともなく、この団体もあまりよく知らない。さすが会場は白髪頭の人が目立ち、長い歴史を感じさせた。
……と思ってたんですが、終演後に老年カップルが「あれはバロック・ヴァイオリンっていうのか。音が違うねえ」などと話していて、そういう訳でもなかったようで(^^;ゞ

なお、会場で音楽祭の過去のポスターを無料で配っていたのですかさずゲット。有元利夫のポスターなんて滅多に手に入るもんじゃありませぬ
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