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2019年3月10日 (日)

「ビュークルズ・アンサンブル」:ハプニングとチョコレート付き

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会場:武蔵野市民文化会館小ホール
2019年2月14日
→こちらはマスタークラスのチラシです。

前日の近江楽堂に続きまたも笛2本登場する公演に行った。--というより、たまたま連チャンで行ったらここにもダブル笛がという感じだった。

主役のパトリック・ビュークルスは30年間に渡りコレギウム・ヴォカーレ・ゲントの首席フルート奏者を務めているというベテランである。
そのアンサンブルは同じくベテランのチェンバロ奏者エリザベート・ジョワイエ、ガンバのロミナ・リュシカを加えた3人が中心で、あと日本人のフルート奏者柴田俊幸が2曲、L・ヴァン・デル・ヴォールトという若い女性ヴァイオリニストが1曲参加した。

ただ、アンサンブルと言っても全員で演奏するというより、個々の芸をそれぞれの曲で披露するという性格が強かった。
テレマンのターフェルムジークを4人で演奏したかと思えば、サント・コロンブのガンバ・ソロ、その次はクープランのチェンバロ曲といった具合である。
前半最後、バッハのフルートソナタはなんと前日のハルモニア・レニスでもやった曲だった。編成同じだと演目も重なっちゃうのかね。

迫力だったのは、バッハ息子・ヴィルヘルム・フリーデマンのフルート二重奏曲。息もつかせぬというか、息継ぎ大変そうな曲を、聞いてる方まで息苦しくなりそうになりながら、柴田氏と二人でぴったりと吹き通した。以前聞いたコンサートで、有田正広が「W・F・バッハは天才」と言っていたが、なるほどと思わせる。
ただ他の曲についてもそうだが、このぐらいの編成の古楽公演だとやはりはちょっとこちらの会場ではちょっと厳しいものがあった。もうちょっと狭い所がいいだろう。

この2日前のヴァレア・サバドゥス&コンチェルト・ケルンに続き、この日もハプニング発生した。最後のバッハのトリオ・ソナタ開始直前になって、突然ジョワイエの具合が悪くなってステージで鼻血を出してしまったのだ
それまで、ベテランの鍵盤奏者なのになんかちょっとおかしい所あったような(?_?)それとも私の気のせいか、などと首をひねっていたのだけど、やはり体調が悪かったようだ。結局、彼女は退場して通底をガンバだけでやることになった。(アンコールで復活して第1楽章をまた4人でやれたのでヨカッタ)

ガンバのリシュカは地味だけど技術あり。逆にヴァン・デル・ヴォールトはいかにも若々しくて元気ありの演奏だった。1曲だけの登場が残念に思えた。
柴田俊幸はプロフィールを見ると「大阪大学外国語学部中退、渡米」という珍しい経歴。一体この時何があったのかと、聴衆の好奇心をかきたてたのである。

なお、この日はバレンタインデーということで、ベルギーの「日本未出店の超有名ショコラティエ」(The Chocolate Lineという所らしい)のチョコレートのプレゼントが客全員にもれなくあった\(◎o◎)/!
どうも「訳あり品」らしかったけど、形がなんだというのだ 味は超が付くぐらいおいしかったですう またよろしくお願いしまーす。

チラシの方も「恋するバロック」とか「音楽も、恋も本気だ!」と煽っていたが、こちらはいくらなんでも誇大広告だったんじゃないの……。


↓チェンバロは日本の製作者のもの。美しい絵は有元利夫っぽいけど違うよね。
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