「バロック・オーボエの音楽 3 フランスの組曲、トリオ、コンセール」:低音の魅力
オーボエ奏者の大山有里子を筆頭として4人でオーボエ曲を聞かせるコンサートである。シリーズとしてもう3回目までやってるとは知りませんでした(^^ゞ
他のメンバーはヴァイオリン小野萬里(この日もお衣装が素敵✨)、ガンバ矢口麻衣子、チェンバロ岡田龍之介である。
サブタイトル通りにフィリドル、オ(ッ)トテールなどフランスの作曲家の作品を編成を変えつつ演奏。
途中の解説で初めて知ったのだが、バロックオーボエは17世紀最後の15年間に作られて普及したのだという。そうだったのか(!o!)とビックリ。オペラが流行って歌と一緒に演奏するためにオーケストラで使用したという。
バッハのカンタータでオーボエはよく耳にするが、フランスのものはドイツより長くて細いそうな。確かに音色が異なる。
クープランの「王宮のコンセール」のような有名曲もあり、オーボエが入るとまた印象が変わってくる。
もちろん、いずれの曲も明確にオーボエを指定しているのではなく、使用してよいぐらいのものらしい。
一番聴き応えあったのはドルネルとショヴォンという人の組曲だった。
「ショヴォン」というと (´・ω・`)ショヴォーン を連想してしまうのは仕方ないよね。クープランの弟子でオーボエ奏者(多分)だったそうである。各曲に標題が付いていて、多彩な曲調が楽しめた。
ヴェルサイユ・ピッチを使用しているので低めの音であるとの解説があった。近江楽堂だからチェンバロの音も低音が特に響いて「ゴリッ」とか「ブリン」というように聞こえたのには驚いた。
連休の初めだったせいか、ただでさえ少ない若い人がさらに少なくて、会場に白髪頭が多数だった。
よく近江楽堂はコンサートホールと間違えてくる人が多いが、この日は新国立劇場(駅は同じで隣の建物)と間違えて来てた人がいた。さすがに珍しい……。
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