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2019年7月 1日 (月)

音楽と身体その2「アレッサンドロ・スカルラッティのレスポンソリウム」:光と声の空間

190701a 演奏:エクス・ノーヴォ室内合唱団
会場:神田キリスト教会
2019年5月18日

福嶋康晴率いるエクス・ノーヴォ室内合唱団、今回の定期演奏会は父スカルラッティの宗教曲である。
当時は人気オペラ作曲家であり、他には器楽曲などがよく知られるが、宗教曲となると録音でも耳にしたことは少ない。さらにコノレスポンソリウムは対位法重視の古い様式で書かれていて、日本ではほとんど演奏されたことがないそうだ。

レスポンソリウムは聖書のテキストによる典礼のための厳密な音楽で、三日間に渡って聖書朗読と共に演奏されるとのこと。
事前の福島氏の解説で、一日九曲をさらに三つに分けそれごとに主音が一つずつずれていくように作曲されているという話があった。今回は木曜と金曜を演奏(土曜日は省略)。

メンバーは各パート3名ずつで、これに佐藤亜紀子のテオルボと梅干野安未のオルガンが付いた。
小さな教会に、古めかしい様式であえて書かれた飾り気のないコーラスの響きが満ち渡る。それは敬虔な別次元の空間へと誘うようである。それも歌手の皆さんの巧みさがあってのことだろう。
歌詞の内容は聖書のイエスの受難から取っているが、ちょうどイエスが十字架にかけられる場面になったところで、教会上部正面のステンドグラスに陽光が当たって眩しい輝きが座席上に降りかかったのだった。
……感動です(/_;)

190701b 会場の教会は秋葉原の一画、外にはオタク諸氏諸嬢ひしめき、街頭の賑やかなざわめきももれ聞こえてくる。
しかしながら、歌い手の声は圧倒するように空間に満ち、同時に静謐な世界を形作っているようだった。

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