音楽三昧2019「ゴルトベルク変奏曲」:バッハ30変化
演奏:アンサンブル『音楽三昧』
会場:近江楽堂
2019年6月2日・5日
このグループは5人の器楽アンサンブル。過去にバッハの鍵盤曲を器楽用に編曲して演奏したCDを2枚出しているが、この度「ゴルトベルク」も出したので発売記念公演をやった。過去にはこちらを聞いたことがある。
私は2日の方に行った。折しも裏番組ならぬ裏公演としてお隣のオペラシティコンサートホールではBCJをやっていた。しかしほぼ満員だった。
構成は前半で短く「イタリア協奏曲」をやった後、休憩後に「ゴルトベルク」イッキ弾きというもの。この手の演奏では編曲の巧みさがカギとなる。
フルート+チェンバロ+弦の組み合わせでまさに「変奏」の極みというか、多彩な楽器の組み合わせで表情がクルクル変わる印象。楽器もヴァイオリンとガンバ、チェロとヴィオラ持ち替えたりして大忙し。やはりここは田崎瑞博の編曲の腕前が際立っていたようである。
例えば第25変奏ではコントラバスとチェロだけでガシガシと懸命に低音を弾きまくる場面があったりして、そこだけ切り取ったら一体何を演奏しているのか(?_?)みたいな不可思議な気分になる。
オリジナルメンバーはフルートが菊池かなえだったのだが、なんと故障休場とのことで、急遽代打として中村忠が入っていた(お疲れ様です)。そのせいかプログラムに記載のバロック・ピッコロは使われなかったもよう。
しかし、6月4日に予定されていた上尾直毅の公演も中止になっちゃったし、近江楽堂何かあるのか。そのせいか?えらく冷房が効いていてマイッタ。
【追記】6月末になんと中村忠氏が急逝されたそうです。この公演ではお元気だったので衝撃……。(上で近江楽堂がどうのと書いたのはジョークです)
ご冥福をお祈りします(-人-)
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