「G.Ph.テレマン ターフェルムジーク 食事を楽しむ音楽」:食べる前に吹け!
シリーズ「フルートの肖像」15
演奏:前田りり子ほか
会場:近江楽堂
2019年7月6日
前田りり子が主催するシリーズ、過去に皆勤とは言えないが半分は行ってるかな。一日二回公演でこの日は夜の方を聞いた。
今回はタイトル通りにテレマンの「ターフェルムジーク」からフルートの入っている曲を演奏する。
この曲集は有名だが、よくよく考えるとまとめて演奏会で聞くことは滅多にない。りり子氏解説によると元々「食卓の音楽」というのは、王侯貴族の来客をおもてなしするための音楽のジャンルであって、食堂の隣室や頭上のバルコニーから演奏家たちが奏でたという。
しかし、テレマンの曲集は用途を限らず気軽に楽しめる曲を厳選したものとのこと。おかげで当時の楽譜出版の予約者が多数付いたらしい。
第1~3集まで2曲ずつの演奏だった。そのたびに編成は変わるが通底のチェロ山本徹とチェンバロ渡邊孝は不動である。
2本目のフルート(野崎真弥)、ヴァイオリン(秋葉美佳)、オーボエ(三宮正満)それぞれ色々な掛け合いの妙が堪能できた。特に第2集のトリオソナタでのフルート×オーボエはさすがの巧みさと面白さで、やはりここはベテラン同士じゃなくてはできない演奏。テレマンは楽しいだけじゃないんですう(>O<)と言いたくなった。
全員でのアンコール(序曲と終曲の編曲版)も活気あってよかった。
りり子氏は曲間に「テレマンは4回目なのでもう喋るネタがなくなった」と、秋葉氏と三宮氏にガット弦とリードについての質問コーナーを設定。その秘密に迫るため価格までしつこく聞き出そうとしていた💣
その鋭いツッコミ……探求精神大切ですよね(^^)b
オーボエのリードの材料アシは南仏某所の畑のものが世界中の奏者で奪い合いとか、曲がっているものは使えないので買っても4分の1は廃棄--とか、タメになるかどうかは不明なれど面白いお話でしたよ( ^o^)ノ
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