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2019年8月 4日 (日)

「塩田千春展 魂がふるえる」:作品の糸はどこに

190804a 会場:森美術館
2019年6月20日~10月27日

夏休み期間に入ると会場の六本木ヒルズは混雑するだろうということで、その前に素早く見てきた。
チラシにも使われている赤い糸と鉄枠のボート、黒い糸と焼け焦げたピアノと木の椅子、つり下がった旅行鞄の群れなど大規模インスタレーションが目を奪う。
写真などで見るとやや重々しい印象を感じるが、実際に見るとそんなことはなく軽やかであっさりしていた。個人的には重くてどんよりしているものが好きなので、その点ではやや期待からずれていた。
以前評判になった《巨大な泥まみれの服を水が洗う》系の作品はなかった。見てみたかったけど……。一方、初期作品は《自分をいぢめる》系のパフォーマンスだったのか。映像になって残っていて、見てると苦しい。

中程度の大きさの作品で「ふたつのドレス」というのが面白かった。枠の中に二着の同じドレスが下がっているのだが、鏡が真ん中に入っていて、どこからどこまでが実物なのか鏡像なのかじっと眺めていてもよく分からない。ふと気付くと自分の姿が写っている。
舞台美術もかなり担当しているようで、海外だけでなく日本の新国立劇場のオペラもやっていた。

今時の美術展は撮影可能かどうかハッキリ明示するのが普通らしい。ここでも会場図を配って禁止の場所を知らせていた。
映像作品以外は撮影可能(9割以上OKだった)なのはいいけど、他人のカメラに入らないように鑑賞するのが一苦労である。
焦げたピアノをずっと何枚も撮ってる人がいたので、そこに近寄って見られない。宙づりトランクの展示室では、部屋の端から反対側の端に立ってる連れの女の子をずーっと撮ってる人がいて、その前を通らずには奥へ進めない。
どうやって通過したらええんじゃよ(`´メ) ちょっと腹が立った。

撮影に夢中になって、背負ったリュックが作品の糸に引っかかりそうになった人を見かけた。スタッフが必死に監視していたけど、土日曜とか混雑する時はかなり危ないように思えた。

私が行った時点では、図録がまだ出来てなくて予約のみになっていた。それなのに作品リストの配布も無し(撮影禁止場所の案内図は配ったのに)とはあんまりである。
ボルタンスキー展ではちゃんと作品リスト配ってくれたのにさ。これが国立と民間の違いか。
とはいえ同じ六本木で同時期にボルタンスキーと塩田千春を見られるとは幸運✨である。一日に双方を見て回ると面白いかもしれない。(あきらかにボルタンスキーっぽい作品もあった)

190804b
ついでに隣の展望台フロアでやってる「PIXERのひみつ展」にも入った。コンセプトは以前に東京都現代美術館での展覧会で展示していた様々な技法を、解説部分を簡略化して実際に映像を操作して遊べるというもの。
私もいくつかやってみましたよ。素人や子ども対象のものなので、複雑なものはなかった。
この日は天気悪くて人が少なかったが、夏休みに入って家族連れが押しかけたらどうなるのかね。操作台は順番待ちになっちゃうのか。

客のほとんどは若いカップルか友人同士。中高年で来ているのは私だけ(周囲の展望窓を見ている人はいた)だし、一人で操作してたのも私だけだった(^0^;)ナハハ
でも頑張ってグッズ売場にも突入したぞ。若いおかーさんが小さい子そっちのけで、両手いっぱいに細々したグッズを抱えていた。購入用のバスケットありますよ(^^) 多分、ピクサー見て育った世代。きっと自分用ですね🎵

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