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2019年9月 7日 (土)

「Ut/Faコンサート」:リコーダーが登場する推理小説はあるか?

190907 演奏:宇治川朝政&福間彩
会場:近江楽堂
2019年8月31日

二人組ユニットのウトファ、今回は「やりたいものをやろう」と選曲していったら、国も時代もバラバラになってしまったという。
ただ唯一の共通点はリコーダー❗である。

18世紀ベルギーのフィオッコという作曲家に始まり、17世紀のファン・エイク(リコーダー独奏)、16世紀はバード(こちらはチェンバロ独奏)。ロンドンのイタリア人バルサンティ、さらにオトテール、テレマンといった次第だ。
リコーダー曲というのが共通と書いたが、使用楽器はそれぞれ異なっている。宇治川氏が嬉しそうに「持っている全てを公開ヽ(^o^)丿」と言わんばかりにとっかえひっかえして解説しては吹くのであった。

あ、チェンバロはいつもの会場備え付けのとは違ったので、こちらの方の説明も聞きたかったですなあ。
福間氏によるとバードの曲は左右で拍子が違い、クルクル変わるのが弾いてて面白いとのことだった。

一番の聞き所はファン・エイクの「夕暮れ時に何をしよう」だったろう。9つの変奏から成る曲で最後は指が目に止まらぬほど(やや大げさに言っております💦)の強烈な早吹きであった。なお、元は歌詞が付いている曲なのだが「ヒワイな内容で(^^ゞ」と宇治川氏は若干嬉しそうに繰り返していた。
あと初めて聞いたフィオッコはいわゆる美メロ✨な曲。

なお、ファン・エイクは本業はカリヨン奏者だったとのこと(リコーダーは余技?)。
カリヨンという楽器をナマで聞いたことも見たこともないが、初めて存在を知ったのは、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』による。館の塔にカリヨンがあって、演奏途中で奏者が失神して倒れちゃう。物騒な楽器であるよ(~o~;)

次の木の器主催公演は恒例クリスマス・コンサートとのこと。プレゼント当たるといいなあ。

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