「イギリスのリュートソング」:埼玉に英国の香りが~
演奏:冨山みずえ、ゲイブリエル・ゴットリーブ、つのだたかし
会場:松明堂音楽ホール
2019年9月15日
文化果つる地埼玉には貴重な小ホールでのコンサート。主にダウランドを中心としたソロとデュエット曲のプログラムである。他の作曲家はトマス・キャンピオンとジョン・ダニエルで、後者は全く知らなかった。
冨山みずえのソプラノは優しく清澄で、ちょうどこの小さな(というより狭い?)空間によく合っていた。バリトンのG・ゴットリーブの大柄な身体から繰り出される声量は豊か、会場からあふれんばかりだった。
つのだたかしの独奏タイムもあり。恒例の彼の語りはもはや老人力が入ったぼやきに近かったですよ(^-^;
J・ダニエルについては、ダウランドと違ってかなりひねくれた曲調で歌いにくそうではあるが面白そう。もっと聞きたくなった。
そもそもこのコンサートの始まりは、ゴットリーブ氏の父親がリュート製作者でつのだ氏が3台作ってもらったそうな。で、その時なぜかゴットリーブ家に転がりこんで数か月滞在していたという。
さらにゴットリーブ氏学生時代に日本に留学経験あり、この度英国ロイヤル・オペラの一員として来日するに当たって、いきなり「何か一緒にやろう」とメールをつのだ氏に送ってきたとのこと。
会場には留学時代のホストマザーの方と実際の母上も来ていた。
ちなみに彼はかなりの長身。日本の電車だと乗り込む時に入口で引っかかっちゃうんじゃないの?というぐらいだった。
ということで和気藹々として親密なコンサートだった。休憩なしの90分なのに、プログラム記載も事前アナウンスもなかったのはちょっと不親切かなと思った。
会場は以前、暑い時期に行ったらエアコンが効きすぎてかなりの寒さで心配だったのだが、今回はそれほどでなくてヨカッタ(^。^;) ホッ
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