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2019年10月23日 (水)

佐藤俊介とオランダ・バッハ協会管弦楽団」:楽器それぞれ演奏者もそれぞれ

191023 会場:彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
2019年10月5日

老舗オーケストラに若い日本人が抜擢!で話題のコンサートに行ってきた。一週間前に浜離宮でも同じ内容であったのだが、県民愛に燃えて💕彩芸の方を選択。ただ後日、行きたかった別のコンサートとバッティングしたことが判明……(T-T)

結論は「若くて才能のある人が本当にいるもんだのう」と感心したのであった。
冒頭、バッハ先生管弦楽組曲第1番を弦・管・通底それぞれ3人という少人数で演奏。会場の特性のためか輝くように響くオーボエ2本に対してバスーンの突っ込みがグイグイと強引で、思わず笑っちゃうほど。元々そういう曲とはいえ、ここまでやるかー(!o!)と言いたくなるほどの暴れ方だった。このバスーン氏、前半だけで引っ込んじゃったのは残念である。
その後も弦と管が対話をするように続き、こういう曲だったのかと認識を新たにし、新鮮に感じる展開と響きを聞かせてもらった。

続くピゼンデルの「ダンスの性格の模倣」では全員(11人)出場。様々な舞曲が勢いよく続き、ハッと気付いた時には曲が終わっていた。
再びバッハ先生はヴァイオリンとオーボエの協奏曲は、二人いたオーボエのうち女性の方が独奏したが、なんだかクセのある吹き方が気になった。全体としてはブラボーが飛ぶ出来だったけど。

後半のヴァイオリン協奏曲2番は、いよっ待ってました( ^o^)ノとかけ声をかけたくなるほどの、佐藤俊介の見せ場(聞かせ場)だった。まさにヴァイオリン弾きのための曲。バッハが作った当時もこんな風に優秀なソリストが弾きまくったのであろうかと思いをはせたりして。
他の日には第1番をやったそうなので、そちらも聞きたかった。

ドレスデンで活躍したビュファルダンの曲ではフルートが、次のブランデン5番では加えてさらにチェンバロも--とそれぞれに活躍。曲ごとに楽器の配置を変えて、楽器同士の対話と個人技が生き生きと調和していた。

グループ内の息の合い方もピッタリ、佐藤氏がさりげな~くリーターシップを取っているのがうかがえた。しかし彼はこの後モダンオケと共演の公演もやったりするのね。大したもんである。そのためサイン会は長蛇の列が出来ていた。

ところでチェロ担当の女性がすごく大柄な人だったのだが、隣のコントラバスの男性が非常に小柄(多分メンバー中で一番身長低い)というすごい差があった。
近くの客が「一番小さい人が一番大きな楽器をやってる」とポツリ一言もらしたのがおかしかった。どういう経緯でその楽器を選んだのか。人それぞれなんでしょうなあ。

本日のコンサートは前方に背が高い人が座ることもなく、両脇に雑音を発する人もいなくて、真にストレスなしで聞けてヨカッタ。
開演前と休憩終了時にスタッフの人が通路に立って注意事項を言ってたけど、反響のせいでほとんど聞き取れなかった(帽子と前のめりについて言っていたらしい)。放送でアナウンスした方がいいのでは。

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