「クァルテット in Paris 2」:風が吹けば……
パリジャンを魅了したエスプリの香気
演奏:AYAMEアンサンブル・バロック
会場:近江楽堂
2019年9月20日
後期--というより終期バロックにおけるパリの音楽状況を、粋すなわちエスプリという観点からそのままに体現してみせた4人の女性奏者によるコンサートである。
取り上げられた作曲家はギユマン、カンタン(二人とも知らなかったです)、ラモー……と聞いてみるとなるほど、ここにおいてはバッハも古くさくて野暮というしかない。
さらに、何よりもテレマンの「パリカル」が見事。当時の人気作曲家としてパリに招かれた彼の「最先端」ぶりがよく分かる演奏だった。
しかし実は、私個人はもうちょい古めかしいのが好きなんである。古風なヤツと呼んでくだせえσ(^_^)
この日の会場内の配置は奏者がドーム型の真ん中に位置して客が周囲に座るという形だった。チェンバロを中心にフルート、ヴァイオリン、ガンバが囲む。
何回かここで同じような配置でやったのを経験したことがあるけど、この方式の問題は奏者を見てるとついでに反対側の客を凝視してしまうことである。しかも時折目👀が合ったりして……恥ずかし(>ω<)キャッ
さらに、中心にエアコンの風が来るようになっているのだが、会場の気温が上がってきたのでエアコンを強くしたら、なんと楽譜がその風で飛ぶという事案が発生したのであるよ(!o!)
長らく近江楽堂で聴いてきたが楽譜が飛んだのは初めてだ~。人生何が起こるか分かりませぬ。
| 固定リンク | 0