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2019年12月 2日 (月)

「模倣か独創か パーセルとイタリアのマエストロたちのトリオ・ソナタ」:ソナタ・ワールドカップ英×伊は勝負より融合

191202 演奏:レザミ・ドゥ・バルバスト
会場:近江楽堂
2019年11月2日

ヴァイオリン天野寿彦、コリーヌ・オルモンド、チェロ山本徹、チェンバロ辛川太一という4人で、パーセルのソナタを中心として英国バロックの変遷を聞くコンサートである。
C・オルモンドはフランス出身。バルバストという土地で開かれた古楽講習会で天野・山本と知り合い、アンサンブルを組んだという。今回は10年ぶりらしい。

パーセルというと声楽曲系がよく演奏されるけど、実際には器楽曲も多い。30代半ばで亡くなったのによくこれだけ多岐に渡る作品を残したと感心する。長生きしていればどれだけ名作を生み出していたかと思う。

プログラムは前半がパーセルに影響を与えたとおぼしきローズ、M・ロックにウィリアム・ヤングと、パーセルのソナタを交互に演奏した。
英国では「ソナタ」という言葉はなかなか定着せず、「ファンタジー」「組曲」「エール」などと呼んでいたそうな。ヤングという人は初めて曲集に「ソナタ」を使ったらしい。

後半は「イタリア趣味の音楽の台頭とパーセルのトリオ・ソナタへの影響」でマッティス、カッツァーティ、コレッリ、ヴィターリの作品が登場。
ジェームズ2世がイタリア貴族のメアリーと結婚したため、イタリア人音楽家たちがロンドンへ向かい人気を博したそうである。
パーセルは初めて「ソナタ」としてイタリア風トリオ・ソナタ集を出したとのことだ。これらを交互に演奏していくことで、類似点や影響を探っていく。

このように意欲的なテーマの下の凝ったプログラムだったけど、演奏は決して古びた音楽ではなく躍動的かつホットなものだった。
しかし内容が地味なせいか空席が目立った。(ほとんど身内だった?) 聞き応えたっぷりで充実してたのに~、残念。

4人目のメンバー辛川氏はまだ20代半ば?、J・ロンドーよりもっと若い。先輩方を引き立ててそつのない演奏。将来有望ですね、オバサン応援しちゃう(@^^)/~~~


ところで、近くにいた外国人男性が頻繁にスマホを取り出して(ほとんど楽章ごとに)何かをチェックしているので、なんなんだ💢これは!と思ったけど、後から考えるとラグビー・ワールドカップ決勝の経過を確認していたらしい。
「どっちが勝ったんですか?」って聞けばよかったかしらん。

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