「オリーブ・コンソート」:巨匠が来りて超絶笛を吹く
ケース・ブッケ、W・ファンハウヴェの超ベテラン組と田中せい子&D・ブラジェッティによるリコーダー・カルテットである。
「ヘンリー8世の手写本」、フェスタ「ラ・スパーニャによる125のコントラプンティ」、「ロイヤル手写本」という3種のルネサンス曲集からの曲を演奏し、その間にブッケ、ファンハウヴェがそれぞれベリオの「ジェスティ」を独演するという興味深い構成だった。
曲集の方はポリフォニー豊かで巧みなアンサンブルが楽しめた。特にフェスタの12曲が心地よい。
ベリオの曲はリコーダーやっている人には有名なのだろうか。田中せい子によると「特殊奏法は非常に難度が高いため、練習半ばで挫折する奏者の方が多い」そうな。ヒエ~ッ💥
実際にベテラン二人の演奏をそれぞれ聞いてみると、確かに超絶技巧に口アングリ状態だった。ただ、シロートとしてはうめき声とか鼻息などはどういう風に楽譜に書いてあるのかしらん、なんてことを考えたりして。
休憩無し約80分でアンコール2曲。大変に密度が高く、聞きがいのあったコンサートだった。終演後はサイン会に長蛇の列が出来ていた。
収録があって、そのうちNHK-FMで放送される予定らしい。「ベスト・オブ・クラシック」枠だと多分時間が余りそうだ。
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