「朝吹園子 初ソロCD発売記念リサイタル」:日本発世界初
先日のリクレアツィオン・ダルカディア公演ではヴィオラを弾いていた朝吹園子、今日はヴァイオリンを携えて登場した。普段はスイスのバーゼルで活動しているとのこと。
初期バロック用の弓を使って演奏するはヴィヴィアーニ……初めて聞きました。17世紀後半に活躍したこの作曲家、フィレンツェ生まれだがインスブルックの宮廷にヴァイオリン奏者として仕え、のちに宮廷学長になったという。
この日演奏されたのは、CD発売に先駆けて「教会と室内のためのカプリッチョ・アルモニコ 作品4」から。日本人で録音したのは初めてらしいし、さらに彼の作品だけの公演は世界初になるとのこと(!o!)。
ヴィヴァルディの生まれた年に出版されたこの曲集、イタリア風とオーストリア味が交錯するものだった。また同時にコレッリ以前と以後の弦楽アンサンブル曲の変容をなんとなく考えたりもした。
朝吹氏は豪胆さと繊細さの双方を駆使してそれを弾きまくっていた。西山まりえ&懸田貴嗣もグッドアシスト✨である。
昼夜2回公演のうち夜の方に行ったが、客は同業者が多くいたもよう。
後で昔聞いたCDの棚を掘り起こしたら、E・ガッティ&アンサンブル・アウローラが1990年に出した「L’ARTE DEL VIOLINO VOL.1」にヴィヴィアーニの作品が2曲入っていた。すっかり忘れてました(^^ゞ
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