「トールキン 旅のはじまり」:旅から帰還した仲間は二つに分かれて塔で王となった
トールキンと言えば『指輪物語』の作者。彼の少年時代から家庭を得て執筆を書き始めるまでをN・ホルトが演じる。
親を亡くして子どもの時から苦労、パブリック・スクールでは仲良し4人組結成(ホビットの原型か)、特に戦死した親友との友情は感動的だ。第一次大戦に従軍すると、その状況が『指輪』と重なる。
もちろんホルトファンは必見。D・ジャコビ、コルム・ミーニイ(懐かし!)が脇を固る。少年時代の子役は繊細な美少年だし、映像については悲惨な戦場までもが美しい。
……と褒めたいのはやまやまだが(-_-;)
見終わって「参考になりました」という感想しか出てこない。まるで「絵解きトールキンの半生」のようである。
言語にこだわり神話までも自分で創り上げようする内的な要因を、形あるものとして映像で描くのは困難なことだろう。だからといって仕方ないと言ってしまえばそれまでよ、である。
ジェフリーとの友情以上恋愛未満な関係も詳しく見せて欲しかった。
何げに様々な部屋で使われている壁紙が見事だったですよ。
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