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2020年5月21日 (木)

【回顧レビュー】「愛は恐ろしきもの」

200425t 平常が復活するまで過去の公演を振り返る。

演奏:セクエンツィア
会場:東京文化会館小ホール
1994年12月21日

セクエンツィアはベンジャミン・バグビーとバーバラ・ソーントンの中世音楽専門の二人組ユニット。
この時は3人での来日公演で、主に13世紀の宮廷歌曲とフォン・ヴォルケンシュタインの作品を演奏した。
「ニーベルンゲンの歌」は歌唱というより完全に朗誦だった。そのように宮廷で叙事詩が披露されたのだろう。

何といってもソプラノのソーントンの声は、一点の濁りもなく金剛石のように硬質な美しさを放っていて、この時代の音楽にふさわしいものだった。40歳前に亡くなってしまったのが残念である。
ハープと歌唱担当のバグビーは演奏家というより研究者っぽく、典型的な「気難しいユダヤ系インテリ」に見えた。あと一人女性のフィドル奏者が参加していた。

セクエンツィアはソーントンがなくなった後も編成を変えて数回来日していた。この手の音楽の来日公演はめっきり減ってしまった。やはり人気が少ないんですかね。

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