「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」:真実を吐け!
監督:ライアン・ジョンソン
出演:ダニエル・クレイグ
米国2019
お屋敷で起こる不可解な老作家死亡事件!果たして自殺か他殺か。怪しい奴には事欠かぬ--てな具合で始まる。クリスティー風本格推理ものと思わせて、遺産をめぐる醜い肉親間の争いへ突入する。差別丸出しな言動も頻出だー。
D・クレイグ(好演)の探偵が真実を解明した後も二転三転、見てて気が抜けねえ~。
一癖二癖ある個性豊かな登場人物たちを役者が楽し気に演じているのもよい。途中でやはり文庫本によくある人物リストが欲しくなった(^^ゞ
個人的にはドン・ジョンソンの「うだつの上がらないムコ」感が絶妙だった。
殺された老作家は果たして善人なんだろうかと見てて疑問に思った。結構意地悪いし、子どもたちがあんな風に育ったのは、父親にも責任があるんじゃないの(?_?)
本格推理ものってどうしても理屈っぽくなって映画に向いてないと思っていたのだが、これは合間にサスペンス風味が入り社会問題もチクチクと来て、という技ありでよく出来ている。
同じ探偵でシリーズ化を希望したい。ただ、単に原題をカタカナにしただけの邦題は何とかしてほしい。
それと、この映画を筆頭に(?)「若い女が吐く」場面が出てくる作品が以後続いた。なんなのだ💨
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