「ジュディ 虹の彼方に」:スタア再生
監督:ルパート・グールド
出演:レネー・ゼルウィガー
米国2019年
ジュディ・ガーランド47歳、この世を去る直前に行なったロンドンでのショーを中心に、彼女の境遇と最後の日々を描いている。
酷使され悲惨だった子役時代の回想が現在と交互に挿入され、なぜそのような状態になったのかを観客によーく分かるようになっている。
かなり泣かせる内容だ。特に二人組の部屋で歌うところで涙(T^T)
子役時代のエピソードはまさに未成年虐待だろう(さらにセクハラ、あるいは性的虐待も仄めかされている)。常に他人にコントロールされる人生で、その体験が彼女の内部を長年支配してきたことが、終盤のケーキのシーンに表れているようだ。想像するとツライ(>_<)
金銭的に困り、子どもたちと離れてツアーに出かけざるを得ず、ヨレヨレとして精神的に不安定、ロクでもない男に引っかかる--という状態のジュディを、レネー・ゼルウィガーは完璧に演じている。歌ってる場面にも説得力あるのがよい。
アカデミー賞をはじめ主演女優賞連続獲得は確かに納得の出来である。
最後をコンサート場面で盛り上げるのは最近の流行りなのかな(^^?
ミッキー役はロビー・ロバートソンに似ているような気がした。
原作は舞台だったそうである。となると主役の女優の独り舞台的なものになるのだろうか。ステージ上で実力が試されるシビアな作品となるだろう。舞台版も見てみたい。
美空ひばりのAI復活みたいなものでは絶対不可能である。
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