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2020年12月 1日 (火)

「アメリカン・セレブリティーズ」

201201 著者:辰巳JUNK
スモール出版2020年

おおっ、私のようなゴシップ大好き人間のための一冊ではないか(*^^)v
そう思って読み始めたのだが、最近の米国音楽事情にうとい人間にはちょっと無理があった。登場する名前がレディー・ガガとかマイケル・ジャクソン以外は、多くがよく知らない名前ばかりなんである。
最近のR&Bアーティストやラッパーはもとより、キム・カーダシアンみたいにTV番組から有名になったような人については完全お手上げだった。誰?それ(^^?みたいな感じだ。

とはいえ個人についてよくは知らなくても面白いのは確か。ゴシップやスキャンダルの類いでさえも勲章代わりにして自らそれを宣伝して競い、さらには武器にする。そこまでやるかと思ってしまう。日本とはあまりに異なり過ぎて驚くのみだ。

終わりの数章は映画関係なのでさすがに知っている名前ばかりだった。
中でも、苛烈なアカデミー賞レースを取り上げた部分を読むと、どうして性格悪かったり愛想の悪い俳優は賞が取れないのかよく理解できた。事前キャンペーンで業界人たちに愛想を振りまくのも獲得に大事なことなのだ。(だからワインスタインみたいにその戦略に熱心だと「優秀」とされる)

終章は米国での「コンマリ」ブームの分析。ここでも日米の差異が明らかにされている。大統領選だけでなくこういう部分も興味深い国である。

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