「ダンサー そして私たちは踊った」:明日なき舞踏
監督:レヴァン・アキン
出演:レヴァン・ゲルバヒアニ
スウェーデン・ジョージア・フランス2019年
DVD鑑賞
個人的にはほとんどなじみがない国ジョージアが舞台。ジャンル分けしたら青春ものプラス、ダンスといったところか。
伝統的な民族舞踏があり、その舞踏団の研修生たちと同性愛を絡ませて、社会に充満する因習と閉塞感からの解放を描いている。
なので公開当時はかなり物議をかもしたらしい。ちなみに監督はスウェーデン系ジョージア人とのこと。
国立の舞踏団だというのに床は剥げてるし手すりは壊れてるし、本当に「未来はない」感が甚だしく伝わってくる。まさに青春の悶々……そのせいか若者たちはみなタバコ吸いまくりだ🚬(最近の映画では珍しい)
ただ挿入される伝統音楽は素晴らしい。ダンスの伴奏で奏でられるパーカッション、そして静かに加わってくるアコーディオンの響き。
さらに、誕生日の集まりに男たちが歌う美しいアカペラ曲。ブルガリアンヴォイスの男声版のようである。
主人公の青年は頭のてっぺんからつま先まで完全ダンサー体型、目が大きくて小顔である。実際に本物のダンサーだそうだ。
彼がヤケになって自室のポスターや何やらはがしまくる場面があるのだが、ヨレヨレになった『千と千尋』のカオナシのポスターだけ思いとどまるシーンがある。なぜにカオナシ?(ちなみに演じているご本人の私物だとか)
それほどまでに好きだとは……✨ 遠い異国まで達するハヤオの威力恐るべし。
あと見た人はみんな思うだろうが、バイト先レストランの肉まんとギョーザ足したような郷土料理食べてみたい(^^)
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