「大貫妙子 Symphonic Concert 2020」
フルオーケストラをバックに歌うのは4年ぶりである。(前回の感想はこちら)
共演は、指揮は前回同様に千住明、そしてグランドフィルハーモニックトウキョウだった。
ター坊の曲をメドレーにした序曲から開始。ルグラン風の「グランプリ」はかなり人気の高さで大ウケであった。
しかも途中で坂本龍一がゲストとして登場である(聴衆盛り上がる)。なんでもニューヨークから来日して、自主隔離期間明けということだった。彼は「タンゴ」とアンコールで共演した。千住明は後輩ということで、やたらと恐縮していたもよう。
また、後半の冒頭は千住明の「還暦&音楽活動35周年特設コーナー」もあった。本来は独立した公演を予定していたらしいのだがコロナ禍のため中止、そこで今回のコンサートに間借りしたという。ドラマ版の『砂の器』のために作曲したピアノ協奏曲(抜粋)を若いソロピアニストが登場して演奏した。
ただ、聴衆の多くはクラシックのファンではないだろうから、熱演もちょっとモッタイナイ感じであった。
ター坊は海外での人気に加えアナログ盤再発など気運上昇中につき、かなりノッていた様子である。「ベジタブル」は新しいアレンジに変えていて意欲的だった。
それにしても、教授とトークしていると漫才みたいになっちゃうのは一体何なのよ(^^?
というように全体に盛りだくさんで、ゴージャスな響きを堪能した。
終演してから帰り道で「オーケストラすごい!シンセと違う❗」と大感動してた若い人がいて、やはり実物に遭遇するのは良いことだと思った。私も普段は古楽器アンサンブルをコソコソと聞いているぐらいなので、フルオーケストラを久し振りに聞くと圧倒される。
この日は2階席には人を入れてなかったようだが、U25に安く開放するなどしたら将来のファンを増やせるかも、なんて思ってしまった。
今回の座席は市松模様形式であった。感染を考えると安心度が高くなるのはいいが、広いホールにオーケストラ付きで、採算取れるのかしらん(◎_◎;)などと余計な心配をしたくなった。
入場が比較的スムーズだったのは検温しなかったからか。
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