「フランスバロックの粋 美の陰影 2」:終焉の暁
演奏:高橋奈緒、福澤宏、山縣万里
会場:近江楽堂
2021年3月19日
久し振りのコンサートである。
この「粋」シリーズ、第1回目がドイツバロックでこれが3回目らしい。私は初めて見参した。(聴参?)
ヴァイオリン+ガンバ+チェンバロという王道の組み合わせで、クープランからラモーへ、後期フランス・バロックの道筋をとたどっていくものだった。
フランクールという作曲家になるとバロックからロココ調への変化を感じ取れる。そのヴァイオリン・ソナタにフランス革命前の栄光の残滓を受け取れるのであった。ゆ~ったりと終焉に近付いていくが如く。
それだけに「落ち着き過ぎ」なプログラムという印象もあった。
会場の人数は収容人員の3分の2ぐらいだろうか。
自由席で座席の位置の選択を誤ったせいなのか?(難しい)やや楽器のバランスが悪いように聞こえた。
オペラシティのコンサートホールが真っ暗で不景気この上ない……と思ったら、改修中とのことだった。早くまた賑わいが戻ってほしいものだ。
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