「ブラック・ウィドウ」(字幕版):腐敗オヤヂ退散
監督:ケイト・ショートランド
出演:スカーレット・ヨハンソン
米国2020年
アベンジャーズの一員ブラック・ウィドウの初ソロ作品。
コロナ禍より前に撮影は終了していたらしく宣伝映像が映画館の予告枠で流されていたが、結局一年以上待たされての公開である。
シリーズ内のタイムラインでは『シビル・ウォー』の後ということらしい。
待たされただけあって大いに期待して見に行ったが、正直期待しすぎたかな~という印象だった。
本業(?)は女スパイで特殊能力や超能力の類いは持っていないブラック・ウィドウゆえ、アクションは生身の格闘系が中心である。それが長時間しかも何度も繰り返されると、見ている方も身体が痛くなってくる。あ、もちろんカーアクションもあるけど。
女性スタントの方々、お仕事お疲れさまですっ\(◎o◎)/!
その間に挟み込んでくるのが、子どもの頃にスパイ家族の一員として米国に潜入していたエピソードで、疑似家族の絆を強調。さらに米国で陰謀論的にと言っていいほど広がっている少女虐待人身売買ネットワークの存在も絡んでくる。
文字通りオヤジ臭フンプンたる野郎が作った悪のシステムを、女たちが自らの力で撃破するという展開は、昨今の風潮からするとスッキリする展開のはずである。しかし、どうもスッキリしないのはナターシャが「薄幸の女」(古いタイプの)だからだろうか。
まあ、そういう場合は悪役の顔を五輪がらみで浮上した不愉快な人物(IOC会長、モリモリ、メダルかじり市長など)に挿げ替えて見ればうっぷんが晴れるだろう。
とりあえず、主人公も「薄幸の女」から「わきまえない女」にバトンタッチするみたいだし。
監督は『さよなら、アドルフ』の人で、あれは衝撃的な作品だったが(日本では感動作として宣伝されたのが残念)途中で間延びして長過ぎるのが難点だった。今回も同様に良作ではあるけど長いと感じた。
ナターシャの妹役として登場するのはフローレンス・ピュー。そういや『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でも妹役だった。
トム・ホランドが「永遠の弟」なら、彼女は「永遠の妹」ですかね(^^)
ウィリアム・ハートが痩せすぎててビックリした。大丈夫かしらん?
字幕版の上映回数があっという間に減ってしまって焦った💦 やはり最初の一週間に見ないとダメだね。
| 固定リンク | 0