リアノン・ギデンズ: "THEY'RE CALLING ME HOME"今年のグラミーで最優秀フォーク・アルバム賞受賞。なんとトラディショナルや古いフォーク・ソングに交じってモンテヴェルディの「苦しみが甘美なものならば」が出てきて驚いた。モンテヴェルディの美メロが広く周知されて感動ですっ。
ダミアン・ギヨン&ル・バンケ・セレスト: "Odes & Welcome Songs" 「英国王室のためのオードとウェルカム・ソング集」近年、好評盤連発のダミアン・ギヨン、今回取り上げたのは英国王室のためにパーセルが作った3曲である。独唱・合唱が交錯し味わい深い出来となっている。
ロバート・グラスパー: 「ブラック・レディオ3」多くの人が待ち望んでいた「3」が遂に完成。R&B色が強く1・2とはかなり異なる風合い。芯に見え隠れしていたスイ~トな部分が消えたのは、BLM運動を経過したからかな。
アンドレ・リレスヴァンドほか: 「解き放たれたフォルクレ」Forqueray Unchained若手ガンバ奏者を中心にしたアンサンブルによる、フォルクレとその同時期の音楽家たちの作品集。プログラムや演奏はいいんだけど録音がよくないのは大きな失点だろう。
パット・メセニー: "ROAD TO THE SUN"メセニー作曲した新曲をクラシックギターのジェイソン・ビオー、ロサンジェルス・ギター・カルテットに演奏依頼したもの。それでもボーナストラックのメセニーが弾いたアルヴォ・ペルトに惹かれてしまうのは何故だ。
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル: 「ジョスカン・デプレ 世俗歌曲集」ECJの得意技と言えるジョスカンの世俗歌曲を、女声アルトを一人補強して昨年録音。やはりこの手のジャンルは群を抜いている。またナマで聴きたいのう。来日公演を切に望む。
カフェ・ツィマーマン&ダミアン・ギヨン: 「ラメント」ドイツ・バロックの器楽曲と声楽曲における「哀歌」をテーマにしたアルバム。シュメルツァー、ビーバー、バッハ一族など。
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演奏:今村泰典&フォンス・ムジケ(1998年)
ルイ13世・14世時代の宮廷歌曲の美しさをた~っぷり味わえるランベール作品集である。歌手はモニカ・ザネッティ、パスカル・ベルタン、二人の歌唱が華麗で素敵✨今村泰典のテオルボの響きは典雅の極みである。
録音から20年以上経っているが、今なお「古楽の楽しみ」でかかるのでこのジャンルの定番(定盤)と言っていいだろう。ヴァイオリンの一人はアマンディーヌ・ベイエなのに今頃気づいた(^^;ゞ
投稿者 さわやか革命 時刻 15時30分 古楽(2021年~の記事) | 固定リンク | 0 Tweet