「帰ってきたひまな日曜日 第6回 古歌巡礼」:三度目の正直公演
演奏:つのだひろし&佐藤裕希恵
会場:松明堂音楽ホール
2021年10月24日
つのだひろしが新所沢の松明堂ホールで続けている「ひまな日曜日」シリーズ、今回初めて行ってみた。
といっても、本当は昨年の5月に開催されるはずだったのが、コロナのために2回延期になってこの日になったのである。この日のゲストは若手ソプラノの佐藤裕希恵だった。非常に小さな会場な上に間隔を開けて座るように設定されていたので、チケットは売り切れだったもよう。
「巡礼」と銘打たれているだけあって、中世歌曲の諸国巡りから開始。「聖母マリアのカンティガ」集(この曲だけリュートでなくウードを使用)、マショー、ランディーニと回ってから次はルネサンス編。
ダウランド、モーリーなど英国→フランス勢はランベール、ル・カミュ→最後はイタリアでサンチェス、メールラ。
アンコールはまたダウランドで英国に戻って終了となった。
佐藤裕希恵の凛とした歌声は小さなホールいっぱいに響き渡った。モーリーの他愛ない男女のイチャ付きを歌った曲からJ・ダニエルの夫の死を嘆く妻の歌への切り替えがお見事。
個人的にはランベールの亡霊めいた「愛しい人の影」がよかった。
もちろん、繊細かつ軽妙なリュートの響きも楽しめた。
合間のトークでは、老人力炸裂のつのだと若い生命力あふれるユキエの対話が笑わせてくれた。わざとつのだ氏がどーでもいいような質問をするんだよね💨
「留学中に何を食べていたか」とか「どんな場所に住んでたか」とか。それに対する「コメ」「納豆」という回答に「おお」とどよめく会場。
本当にひまな日曜であった(^^)
なお、二人が対面した(というより、見かけた?)のはなんとこの松明堂ホールとのこと。ロベルタ・マメリのマスターコースを開催した時だったそうだ。
| 固定リンク | 0