「クロード・ル・ジュヌのシャンソン」:黄昏のバラ園にいにしえの恋愛歌が流れるのだ
北とぴあ国際音楽祭2021参加公演
フランス16世紀後半の美しき世俗歌
演奏:カルテット・プロヴィゾワール
会場:旧古河庭園・洋館
2021年12月1日
恒例🎵北とぴあ音楽祭で旧古河庭園の洋館の一室を使った古楽コンサートである。
歌うはカルテット・プロヴィゾワール……はて?聞いたことがない名前だなあ、と思ったけどメンツは鏑木綾、小坂亜矢子、村上惇、小藤洋平の4人による四声の声楽アンサンブルなのであった。
ル・ジュヌはフランスのルネサンス後期に活躍した作曲家で宮廷にも採用されたという。しかしプロテスタントだったので投獄されたこともあるとか。
この日は世俗歌曲ばかりを取り上げたコンサートだった。(休憩なし70分)
聞いているともちろん地域の違いはあるけど、後世代である初期バロックのモンテヴェルディと比べて、全く異なっている部分、似ている部分など色々と浮かび上がってきて考えさせられた。
洋館の一室で間近に聴く歌声は格別の味わいであった。
曲の合間には、解説に加えてそれぞれ4人の得意技の専門知識(フランス語の音節についてとか、作詞をしたマロについてとか)を駆使した話を披露。リラックスした雰囲気で楽しめた。
本当は去年やるはずだった公演なのがコロナ禍で延期になってしまい、この日は復活戦だったとのこと。無事に開催できてヨカッタです(*^^)v
洋館のバラ園はもう12月なので花の数も少ない。夕方が迫ってきていたのでそそくさと帰ってしまい、よく見られなくて残念だった。
ウチに帰ってCDの沼をゴソゴソと漁ったら、ル・ジュヌの録音が3枚出てきたが、どれも宗教曲ばかりだった。プロテスタントだったのにカトリックのミサ曲を作っていたわけだ。プロテスタントはつらいよ💧である。
なお、久しぶりだったので会場は土足禁止だったのかどうか忘れてしまい、行ってみたらやはりスリッパに履き替える方式だった。(事前に靴下に穴が開いてないか要チェックですね👀)
こういう情報はチケットに書いてくれたらありがたい。足の悪い高齢男性が来ていて、奥さんと娘さんが二人がかりで懸命に靴を履き替えさせていて大変そうだった。
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