「MONOS 猿と呼ばれし者たち」:進撃の小人
監督:アレハンドロ・ランデス
出演:ジュリアンヌ・ニコルソン
コロンビア・アルゼンチン・オランダ・ドイツ・スウェーデン・ウルグアイ・スイス・デンマーク2019年
いずこの国かは不明だが、南米とおぼしき山岳地帯。8人の少年兵が米国人女性の人質を監視しつつ暮らしている様子が描かれる。詳しい説明は何もない。
たまに監視役が来るぐらいなので部活みたい。一同、遊び半分で訓練やったりして「ごっこ」っぽくもある。このように最初はのんびりした雰囲気だったのが、ある出来事をきっかけに段々と混沌と狂気へと転がっていくのだった。
指令が出て今度はジャングルへ移動すると、完全暴走してすっかり『地獄の黙示録』状態へと変わる。
緊張感が空気に常に充満し、不穏過ぎる劇伴音楽が拍車をかける。
高山の風景は壮絶だったが、その分美し過ぎて不吉だ。ジャングルの方は湿気がビッチョリして不快指数200%は間違いない。
ただ、緊張がダラーンと長く続くので観客のこちらも精神的に耐えられなくなって、見てて疲労困憊した。「一体どうなるんだろう」と思って見てたけど、結局どうにもならなかったとゆう……(*_*;
描かれる膠着状態はある種の「退屈」の連続でもあるのだが、それが作品として描かれた「退屈」なのか、作品自体が退屈なのか区別が付かないのだ。
こんな気分になるために金払ったのかなあ((+_+))と自問自答してしまった。
ランボー役やってるのは女の子だったと後で知ってビックリだ❗
監督はブラジル人とのことだが『進撃の巨人』見たことがあるのだろうか。なんとなく連想した。見たとしたらアニメだろうけど。
河の中の水泡のシーンは、以前に埼玉近代美術館の展覧会で見た映像作品を思い出した。
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