「大塚直哉レクチャー・コンサート 7 バッハと紡ぐ未来」:さらに深き沼へ
オルガンとチェンバロで聴き比べるバッハの”平均律”
出演:大塚直哉、武智由香
会場:彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
2022年2月6日
大塚直哉のレクチャーコンサート、遂に平均律第2集も終了となった。
これまでダンスや映像との共演だったが、最終回はロンドン在住の作曲家・武智由香にバッハに捧げる曲を委嘱して初演する。さらにリモートで対談しつつ作曲家としての面からバッハに迫ることになった。
大塚直哉の曲ごとの解説は音階や調性に注目して行われ、武智氏は大英博物館に自筆譜を見に行った話や作曲している時のバッハについてなど。
音階にこだわり「音階まつり」と言えるほどに曲にはめ込んでいくバッハ先生。
全ての調性を使うという趣旨で曲集を作ったのに、半音があり過ぎて調性崩壊寸前。
鍵盤曲は仕事で作曲しているわけではないので、やりたい放題になっちゃう(^▽^;)
さらには、弾くのは面白いが他人が弾いてるのを聞くのはイマイチ……など、最終回だからか忖度なき解説が行われたですよ💥
その成果の偉業にして異形が、今回の22~24番なのだろうか。
しかし、対位法がらみの話はシロートには難しくてよく分かりませんでしたな(^^;ゞ
で、第2部の後半となると暖房が効き過ぎになってしまい、頭上から熱波が降りそそぐ感じだった。多分、埼京線のホーム上と気温差は30度ぐらいあったんじゃないの。
そのため曲の複雑さと相まって頭が朦朧となってしまった。
24番の終了後に武智氏の「バッハ・オマージュ プレリュード1」がチェンバロとオルガン両方を使って初演された。それをロンドンでリモートで聴くという次第。
現代曲は私の完全守備範囲外なので何もコメントできないが、コロナ禍でもほぼ埋まっている客席からは盛大な拍手が起こった。
終演後のロビーで武智氏のお母さんが嬉しそうにスタッフに挨拶している姿を見かけた。いずこも母親は同じですね(^^)
さて、このシリーズは番外編として夏に「羊皮紙研究家」を呼んで楽譜についてやるらしい。ますます深まる古楽沼である。
その後さい芸は改修工事で休館になるらしい。半年ぐらいかと思ったら、よくよく見ると一年半じゃないですかっ(!o!) その間、文化果つる地埼玉はどうなるのよ~💨
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