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2022年9月13日 (火)

「バズ・ライトイヤー」(字幕版):無限の彼方へ--行って戻ってこない

220913 監督:アンガス・マクレーン
声の出演:クリス・エヴァンス
米国2022年

『トイ・ストーリー』1作目は1995年公開(!o!) えっ、四捨五入すれば30年前になっちゃうじゃないですかっ。そんな昔なの? 私も歳を取るわけだ~⏳

そして今頃になってスピンオフ作品が登場である。
1作目でアンディ少年が見て夢中になった(で、人形を買ってもらった)、バズが主人公の熱血アドベンチャーSF映画そのものという設定だ。
なので、バズが出ているという以外は『トイ・ストーリー』自体とほとんど関係ない。

巨大宇宙船で航行中、バズのミスにより1200人もの乗組員がとある惑星に不時着、飛び立てなくなってしまう。失敗を取り戻そうと試験飛行を繰り返すが、光速突破なのでその間に他の人々とどんどん時間がずれていってしまう。
彼らは自らの生活を送り年齢を経ていくが、バズはそのままで周囲に適合できず「時代遅れ」--どころかやがて最後には「異端」扱いになってしまう。

タイムパラドックス、惑星探査、ロボット軍団などSFの定番が次々登場。
しかも過去の失敗の記憶から抜け出せず、いつまでも一人引きずっている主人公である。これってヒーローに憧れる少年向きじゃなくて、くたびれた中高年向けのテーマじゃないですかっ\(◎o◎)/!
さらに『2001』やら『アポロ13』など昔の名作SFのパロディが満載だ。若いモンよりオールドファンが喜ぶ話だろう。

全員未熟で欠点多数のデコボコトリオがいつしか本領発揮して主人公を助けるという展開だけど、トリオの当初の役に立たなさがあまりに大きいとはいえ新味とは言えない。
ピクサー作品も「常道」ぶりが固まってきて、それを突き抜けるパワーや工夫が今一つ不足なのが感じられたのだった。残念よ。

ネコロボのソックスが賢くてカワイかった🐾 ポコポコ歩く足取りも(^^) プレゼントにはバズ人形よりもネコロボがいいなあ。
なおエンドクレジットの後にオマケあり。もしかして続きはディズニープラスでやるってことか(?_?)
目がウルウルしてる新人って、元ネタは「シュレック」の長靴ネコ?

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