「バルトルド・クイケンと仲間たち」:朋あり遠方より来たりて笛を吹く
コロナ禍で来る機会がなく、約三年ぶりのトッパンホールである。
御年73歳(かな?)のバルトルドの笛を聞こうと会場は自由席ながらほぼ満員だった。というか、クイケンでトッパンホールでなんで自由席なのかっ⚡と少々問い詰めたい気分になる。
おかげで開場前から待ちかねた聴衆が二重三重にホールを取り巻き……というのは大袈裟だが、とにかく長蛇の列ができていたのは事実だ。
それほどに熱気たっぷりだったせいかはたまた暖房のききすぎか、会場内は汗ばむぐらいであった(;^_^A
渡邊順生・慶子などバルトルドと縁が深い奏者たちを中心に様々な編成を取りつつ共演、内容はテレマンとバッハを2曲ずつという久しぶりの王道路線である。
テレマンはリラックスしてほのぼのとしたものが伝わってくる。親密な仲間同士ならではの演奏という印象だ。しかし休憩を挟んでバッハとなると、そこにやや緊張感が入ってくるように感じた。これが同時代とはいえ二人の作曲家の違いですかね。
いずれにしてもベテランの落ち着いた演奏を楽しめた。チェロの山根風仁という人は初めて聞いたかな(^^? 若いけど目を(耳👂を)引くものがあった。
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