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2023年3月26日 (日)

「タブラトゥーラ 江崎浩司メモリアルコンサート」:涙と共に紙を振りぬ

230326a 会場:ハクジュホール
2023年1月27日

縦笛演奏家江崎浩司が突然亡くなったというニュースが古楽界隈を震撼させたのは、一昨年の末のことだった。なにせまだ50歳である。
最近、ロックのミュージシャンの訃報が相次いでいるがほとんどは70歳代で、しかも「まだ早い」とか言われてるのを考えると、こちらこそ本当に早過ぎだ。

彼が最年少メンバーだったタブラトゥーラ、コロナ禍もあったためか1年を経ての追悼コンサートとなった。会場は満員御礼だったもよう。
演奏が始まる前から既につのだたかしの老人力炸裂💥 なにやら縁側の端に座る口うるさいご隠居のようである。

今回は故人の代打として3人の各種縦笛吹きを補充。つまり江崎氏の活躍を補うには3人分が必要なのね~……と今さらながら思い知るのであった。
バンドの定番曲から始まり、江崎作品コーナーではあの「一人で2本リコーダー同時演奏」も再現。まさにブラボー\(◎o◎)/! でも座席によっては譜面台に邪魔されて見えなかった人もいるかも。
後半は一時期共にツアーもやってた波多野睦美がゲスト参加して歌曲を演奏。場が引き締まったところで。その後再び定番曲へ--という流れだったのだが、途中でダルシマー担当の近藤氏が痛恨の失敗をやってしまい、他のメンバーからかなりチクチクとやられていた。こりゃ、このネタであと十年は言われれそう。大変ですな(^^;;;;

それはともかく、客席は在りし日の江崎氏をしのびつつ、声を出す代わりに「BRAVO!」と書いた紙(あらかじめ全員に配布)を打ち振ったのであった。

思えば2014年に「結団30周年記念」をやった時には、2031年に「祝!江崎浩司還暦記念大演奏会」が行なわれると誰もが信じて疑わなかったが(T^T)
昔のコンサートで、髪に赤い羽を付けてヴィヴァルディの「ごしきひわ」を力の限りに吹いていた姿を忘れられません。

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