「織りなす旋律2 ルネサンス対位法の愉しみ」:ディープな下町で古楽その2
演奏:桐畑奈央ほか
会場:日暮里サニーホールコンサートサロン
2022年12月28日
「2」と書いてあるけど、初めて行きました(^O^)/
このアンサンブルはリコーダー桐畑奈央とバロック・ハープ曾根田駿を中心にドゥルツィアン長谷川太郎、リコーダーとフルート中島恵美が参加ということのようである。
ルネサンス期からバロック初めまで、ディミニューションの技法を使った曲を演奏し、さらに懇切丁寧に解説してくれるという内容だった。
前半はオケゲム、デ・ローレ、アルカデルトなど、編曲が加えられたものやさらには即興でディミニューションによって演奏。さらにバロック期に入っていくと通奏低音と伴奏法の変化で、また新たな表現が生まれていく。
そんな当時の音楽が生き生きと蘇った姿を聞かせてくれた✨
やはりバロック・ハープがドンと中央にいるコンサートは珍しい。独奏でも独特な美しさを描き出すが、それが他の楽器と絡むとまた別の響きを放つようだ。
ラストのリコーダー2本+ドルツィアン+ハープで演奏されるカステッロのソナタはド迫力だった。小さな会場を揺るがしていた(^▽^;)
一つ驚いたのはチラシ、プログラム、チケットまで曾根田氏の手書き文字で書いたとのことだ。てっきり丸ゴシ系のフォントだと思っていたですよ。客席がビックリしてどよめいた。
そのプログラムより引用。
例えば、「悲しい」という感情を扱ったときに、19世紀以降のように悲しいと「思いながら弾く」のではなくて、17世紀には悲しいと「思わせるように弾く」ことを目指す
さて、この前に行った板橋のマリーコンツェルトに続き、今回の会場も濃ゆい下町の中にあった(駅から至近距離なのはいいけど)。日暮里というともっぱら乗り換えだけで、駅から外に出たことはなかった。駅前は旅行ガイドには絶対に載りそうにない風情である。
会場そばでテレ○ラの看板が輝いていたのには驚いた。目撃したのは10年ぶりぐらいかな👀……ていうか、テ○クラってまだあったんかい(!o!)
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