「カリッシミとシャルパンティエ」:ディープな下町で古楽その1
演奏:ラ・ジュメル
会場:マリーコンツェルト
2022年12月16日
男声3人による宗教曲コンサート。このグループによる演奏会は既に5回目になるらしい。
この日はガンバとチェンバロが加わって、伊仏の二人の作曲家を同じ編成による声楽曲で比較しつつ聞くという趣向である。
カリッシミは40歳も年上だが、シャルパンティエがローマに留学した時の師匠とのことだ。
交互に二人の作品を歌う形で進行した。フランス語の「語るうた」を追求するというグループだけあって、宗教曲と言えど濃厚すぎる世界が広がったのだった。
会場はコンクリート打ち放しの壁に囲まれた極めて小さなスペースで、残響は少ないがそれだけ音がダイレクトに伝わって来て圧倒された。
このコンサートに行こうと思ったのは先月のレゼポペを聞いて、シャルパンティエの歌曲に興味を持ったから。もっとも当然ながらエール・ド・クールと宗教曲じゃかなり趣が違った(^^ゞ
あと、この会場がどんな所か一度行ってみたかったからでもある。板橋の時間が止まったような昔ながらの下町商店街、その路地裏みたいな場所にあったですよ🐾
路地の蕎麦屋の横で岡持ちのおにーちゃんがタバコ休憩してたりとか。
もちろんホール自体は新しくピカピカしているものだ。古楽器の独奏なんかにも向いていそうで聞いてみたい。
| 固定リンク | 0