「ほの蒼き瞳」:元祖オタク探偵(助手)
監督:スコット・クーパー
出演:クリスチャン・ベイル
米国2022年
ネトフリ映画限定公開で鑑賞。
クリスチャン・ベイルが引退した元捜査官を演じるというミステリーである。見に行った理由は、同じ監督主演コンビの前作『荒野の誓い』が面白かったからだ。
時は1830年、設立されて間もないウエストポイント陸軍士官学校で猟奇的で異常な事件が起こる。そこで校長が専門家に頼むが一番と、近隣に住む引退した元捜査官に調査を依頼することに。
折しも生徒として若きエドガー・アラン・ポーが在校していた。成り行きで彼は捜査の助手を務めることになる。
昨今のミステリー作品で歴史上の人物が探偵役を務めるという設定が増えているが、これもその一つだ(原作は小説)。
全体的にはホラー&サイコミステリーの体裁を取っていて、ポーの作品にあるような事件や人物が登場するものの雰囲気はドライで、全く幻想的でも耽美的でもない。そういうところはあくまで厳密な謎解きモードを死守している。
謎の顛末はそういう方向に転がっていくのか(!o!)と意外だったが、ネタバレになるのでこれ以上は言えぬ🈲
日本でも原作が出ているとのこと。かなり厚い文庫上下巻らしい。もっと詳しく当時の士官学校生活などが書かれてるのだろうか?
ポーはかなりひ弱でロマンチストかつオタクっぽい若者に描かれている。しかし実像を調べてみたら若いうちから大酒のみで博打好き、年齢を多くサバ読んで士官学校に入学--となかなかの無頼なタフ野郎ではないですか💥 これまた意外よ。
ジリアン・アンダーソンがなかなか登場しなくて、出てきたら出てきたでエーッ(+o+)だった。シャルロット・ゲンズブールとロバート・デュヴァルに至っては見てて気付かなかった(;^_^A
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