「快楽の庭園 チェコ、クロムニェジーシュ城に響いたバロック音楽」:貴婦人も拝聴、輝ける時代と土地の音楽
演奏:アンサンブル・アカデミア・ムジカ
会場:品川区立五反田文化センター
2023年8月4日
前回の公演に続き「ボヘミアン・バロックを聴く」シリーズ第2弾である。
今回の編成はナチュラル・トランペット×2、ヴァイオリン×2を含む総勢9人に、さらにゲストが3人という豪華出演陣だ。
現在のチェコにあるクロムニェジーシュ城、17世紀後半に音楽に造詣の深い領主がいて各地から優れた音楽家たちを招き、自らの宮廷楽団の活動にリキを入れていたという。そこに残された楽譜コレクションから選んで演奏するという趣向である。
ビーバー、シュメルツァー、フローベルガーなぞはまだ有名どころ。しかしヴェイヴァノフスキー、カプリコルヌス、リットラーとなると……聞いたことナシッ🈚
当時、お城には6~7名のトランペット奏者がいたということで、楽団の中心的存在だったヴェイヴァノフスキーの賑やかにトランペットが活躍する作品から始まった。
シュメルツァーのソナタでもトランペットが超絶的活躍、さらにベルターリでは2本助っ人が加わり弦と管のかけ合いが繰り広げられた。
もちろん前回同様に弦楽器のみの合奏曲もあり。ヴィオラ・ダ・ブラッチョ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネという珍しい編成の「三声のバッロ」、突然に歌手が中途乱入(?)して歌ったビーバーの「夜回り歌」なんてのもあった(歌詞の内容を知りたかったな)。
オルガンとハープという組み合わせのフローベルガーも面白かった。
リットラーなる作曲家のやはり管弦華やかな作品でラストとなった。
あえて知られざる作曲家を選ぶその意気や良し👍 管弦ともに力の入った演奏を楽しめました。
余談であるが、客席に数人の貴婦人がいた(・_・;) 高貴な身分ゆえか演奏が始まっても帽子を脱がなかった。まあ私には直接被害のない位置だったけどさ。ただこれ常識だろう(どこかの大きなホールで帽子を脱ぐようアナウンスを聞いたことがある)。カンベンしてくれ~(>O<)
初めて行ったこの会場、非常に分かりにくい場所にあり地図を眺めてもどう行ったらいいのか分からない。果たしてたどり着けるのかと不安増大するのみ。しかも徒歩15分とか、結構歩くところだ。
会場のそばまで来ると、客とおぼしき人たちがみんなスマホとにらめっこして歩いているので笑ってしまった。
ホール内部はすみだトリフォニーの小ホールに似た構造だった。きれいで音が良いが、段差が少ないので前列にデカい奴が来るとステージの3分の1は見えなくなる恐れあり。あと女子トイレの半分が和式なのも同様だった。同じ時期に建てられたのかな。
とにかく歩いてる途中がものすごい暑さ🔥(ぬるま湯の中を歩いている気分)だったのと山手線が激混みで、それだけで消耗してしまった。
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