「ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXI」:全ての舞曲はフォリアに通ず
ルネッサンス&バロックのダンスと変奏 旧大陸、そして新大陸から
会場:三鷹市芸術文化センター
2023年10月31日
三鷹のホールに来たのは十年ぶりぐらいだろうか。満員御礼だったもよう。
サヴァールの前回の来日は5年前だが、その時のメンバーから1名抜けた4人編成だった。超絶技巧のギターとパーカッションは同じで、ローレンス・キングはますます怪しげな風体になっていた。
スペインを中心に欧州各地(英国も含む)に広がる舞踏曲、さらには新大陸まで境目なくステージ上に乗せていくプログラムだった。そして最終的に結局はフォリアに行き着く。
サヴァールはすっかり油気が抜けてますます枯淡の域に入っているような印象だった。外見だけでなく演奏についてもだ。残りの3人がそれに即興で付けていく次第である。
もっとも彼は指揮者としては今年にベートーヴェンの録音を出しているくらいだからまだまだ元気で精力的ですな。
後方の席というわけではなかったがもう少し近くで見た(聞きた)かった。周囲にオペラグラス使っている人が何人かいたほどだ。現代の「ダンスナンバー」というものとは全く異なるノリである。異郷の風がすーっとしみてくるような、と言ったらいいか。
今回もマヨラル氏が様々なパーカッションを使用。口琴やバウロンが登場し、さらに白くて短い薬のすりつぶし棒みたいのを2本を打ち合わせるというのはなんという楽器なのか。世界にパーカッションの種は尽きまじよ。
9時終演予定がなんと40分オーバー。この日の公演が一番長かったらしい。さらにその後のサイン会は長蛇の列だった。
やっぱりサヴァール元気である🌟
席の周囲に強い整髪料の匂いがずっとたちこめていてマイッタ(@_@) しかも発生源らしき人物が見当たらないという……💦
会場配布の曲目表はパートごとのタイトルと曲集と曲名と作曲家名がゴッチャになっていて、パッと見に非常に分かりにくかった。なんとかしてくだせえ。
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